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事例特集　本当の地域密着　狭小商圏で圧倒的シェアを誇る大繁盛店の実践
顧客の７割を名前で呼べる独立店ならではの地元と手づくりの価値　○○○　食品スーパー／○○県○○市
2011.**.** 商業界 74〜75項

　

“超・ローカルスーパー”を標榜する食品スーパー「○○○○○」が最も重視するのが、足元商圏の顧客の来店頻度だ。○○市の中心部、ＪＲ○○駅から車で５分ほどの住宅街立地にある同店の特徴は「地元と旬の品揃え」。半径５００ｍ圏内の顧客が毎日訪れ、７割の顧客の顔と名前が分かる理由を探った。

こだわらないという
強い“こだわり”

「今が旬の地もの」
「当店で一番のオススメのかりんとうはこれ！　○○かりんとう――材料はほとんど全部地元産なのです！」
80坪の店内を彩るＰＯＰに躍る「地元」の２文字。同店では生鮮三品はもとより、日配品、パン、和菓子など地元産品、地場のメーカー、地元の専門店の商品を数多くそろえる。その理由を同店の○○○店長は３つ挙げる。
「１つは、どこででも買える商品だけでなく、ここでしか買えない商品という選択肢をお客さまに提供できること。２つ目は、その商品が本当に安全・安心かというのは生産の現場を見に行けば分かるし、ものづくりに対する姿勢はその人となりに接すれば分かる。３つ目は、お互いの顧客を共有することができ、お互い同士も顧客になれるからです」
　小売業にとってのステークホルダー（利害関係者）とは、従業員、顧客、地域と同様に、取引業者、生産者、納入業者も含まれる。いいものをつくる地元生産者と顧客接点の場を持つ小売業がお互いを補完し合いながら営業を継続していくことは、地域の住民にとっても有益となる。

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株式会社商業界