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まるで近未来の社員食堂だった。
ランチを満載したお盆を「画像清算機」の上に置く。器や皿の大きさ、形を機械の目が瞬時に読み取り、料金をはじき出す。デジタル表示は「500円」。カロリーや塩分も計算してくれた。八百二十六カロリー。塩分は二グラムだった。
続いて支払いである。社員一人一人が持つ、個人情報を収めたICカードを使った最先端の「電子マネー」システムを導入している。社員はこのカードを清算機に差し込むだけ。社外の利用者はプリペイドカードを同じように使う。
食堂は十階建ての富士通R&Dセンターの二階にある。二百七十一席。このビルで働く千百人の胃袋を満たす。おかずのレパートリーは約百種類。調理法や栄養のバランスを考えながら毎日約十種類を準備する。
どんなに情報化社会が進んでも、やはり社員食堂は従業員が一息つける安らぎの場であるようだ。
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