2009年の第64回国民体育大会「トキめき新潟国体」の本大会まで26日であと1年と迫った。競技会場となる各地ではリハーサル大会を開催し、本番への準備を着々と進めている。全国から訪れる選手団を歓迎しようと街を美しい花で彩ったり、市民の関心を高めるために競技体験教室を開いたりと盛り上げにも余念がない。環境に優しい大会運営にも意気込む。新潟国体成功に向けて取り組む各地の様子を紹介する。
◎ごみ減量 リユースカップが一役
環境問題への関心の高まりを受け、トキめき新潟国体は「ごみ減量・クリーン国体」を目指す。競技会場となる各市町村は環境負荷を減らした大会運営へ知恵を絞っている。
陸上競技やバスケットボールの会場となる新潟市は、会場内の給水所から出る紙コップのごみを減らそうと、繰り返し使える「リユースカップ」の導入を検討している。
プラスチック製のリユースカップは洗って再利用が可能。2003年にサッカーJ1・大分のホーム、九州石油ドームで使われたのを皮切りに全国に広がった。本県では05年からアルビレックス新潟が東北電力ビッグスワンでのホームゲームで使い始め、1試合当たり平均約1万個使っていた紙コップをリユースカップに切り替えた。
新潟市は国体のリハーサル大会として8月30、31の両日に同所で行った北陸陸上競技選手権で試験導入したところ、回収率は9割を超えた。
利用者の評判も上々。同大会に選手として参加した勝山高校(福井県)2年のXXXX(XXXXXXX)XXXXさん(16)は「環境に良いことを実践していると実感した」と話す。同市国体推進部のXXXXXX係長は「市内の洗浄工場への運搬や洗浄もスムーズだった。本番でもリユースカップを使いたい」と手応えを感じている。このほかリユース容器や、はしの導入も検討している。
県国体・障害者スポーツ大会局大会総務課も「各市町村と協力し、リユースカップの利用も含め、ごみ減量を図っていきたい」と話している。
【写真】陸上のリハーサル大会会場に設置された専用の回収ボックスにリユースカップを返却する選手=新潟市中央区の東北電力ビッグスワン
【写真】弓道のリハーサル大会会場。飲み物の提供にリユースカップが使われた=新潟市秋葉区のXXXXXXXX学園
【図表】2009年トキめき新潟国体 市町村別開催競技
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