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本当の長所を見極め、さらなる高みを目指す リーダーシップ・コンピテンシー強化法〔Making Yourself Indispensable〕 (自分を鍛える 人材を育てる)
○○○・○○○○○○ 共同創設者兼CEO
○○○ H. ○○○
○○○・○○○○○○ 共同創設者兼社長
○○○ R. ○○○
○○○・○○○○○○ エグゼクティブ・バイス・プレジデント
○○○ K. ○○○
編集部/訳
筆者らの研究によると、重要なリーダーシップ・コンピテンシーは16種類あり、これらを「良」から「優」のレベルに向上させるには、彼らが「コンピテンシー・コンパニオン」と呼ぶ補完スキルと合わせて取り組む必要があり、こうすることで際立った改善効果が得られるという。また、現役のリーダー約3万人の360度評価データ25万件を分析したところ、欠点や弱点を矯正するよりも、優れたコンピテンシーの数を増やしたほうが、「リーダーシップ効果」は全体的に底上げされることも明らかになった。本稿では、優秀だが昇進を見送られたマネジャーが「非線形能力開発」、いわゆるクロス・トレーニングによって長所のレベルを上げ、その数を増やすことでリーダーシップ効果を大きく改善した例をひも解きながら、リーダーシップ・コンピテンシーを強化する方法を解説する。
欠点を直すより長所を伸ばしたほうが効果は大きい
そのマネジャーのことを、トムと呼ぶことにしよう。彼は、「フォーチュン五〇〇」企業の営業部門で働くミドル・マネジャーである。勤続一〇余年、成功を収めてきたといえる。目標数字をクリアし、だれからも好かれ、人事考課でもずっと高い評価を得てきた。
彼は、全世界で展開している製品の調整・統一を図るという最重要プロジェクトの責任者への昇進を志願した。「自分こそ最有力候補である」と自信たっぷりで、理屈で考えても次の異動先であり、自分のスキルとバイタリティに打ってつけであると思われた。
これまでの実績は揺るぎないものだった。つまらないミスもキャリアに傷をつけるような言動もなく、上司といさかいを起こしたこともなかった。それゆえ、経験の乏しい同僚にその役職が与えられたと聞いて、愕然とした。何が問題だったのだろう。
〜〜〜〜 以下省略 〜〜〜〜〜
ダイヤモンド社
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