インタビュアー(以降「イ」):「2008年の流行センサー大賞を受賞した「加速度センサー」さんにインタビューしてみましょう。そんなに活躍してましたっけ?」
加速度センサー(以降「加」):「iPhoneやWiiでの活躍、知らないの?」
イ:「あっ、あの中にいらっしゃった?あなたはあの中で何をしてるの?」
加:「そんな事も知らないで、インタビューに来たの?おいおい、随分じゃないか。」
イ:「すみません、蛸壺先生のインタビューって聞いてたもので、てっきり漁師の方かと思ってました。」
加:「誰が蛸壺やねん。意味わからん。」
さ、ショートコントも終わったところで加速度センサーについて調べていきますよ。なんせ書いてる本人も分かってないからね。Wiiのコントローラでサッカー選手を操ったり、iPhoneの写真がくるっと回ったり、なにやら楽しげな加速度センサーさんの人となりをデータベースで探ってみましょう。
加速度センサーとは
まずは【加速度センサーとは】でジサチってみましょ(「ググる」に対抗してみました)。
2004年4月16日の日刊産業新聞に世界最小の3軸加速度センサーが開発されたって記事が出てきました。
「振動」「加速度」「傾き」を3次元の方向で検出するものだそうです。用途はカーナビ、ゲームコントローラー、車の振動計測・運行管理、セキュリティ、電子ペット・・・などです。
世界最小(当時)という加速度センサーのサイズがびっくり縦4.8mm×横4.8mm×厚さ1.5mm。「本当にそんなので測れるの?」ってくらい小さいです。
加速度センサって、お盆にビー玉を載せたようなイメージがあり、ある程度大きくないと測れないような気がするのですが、とんでもないですね。お盆にビー玉ではゲームのコントローラーは無理だし、むしろゲームそのものですね。
この記事でひっかかったのは「3軸」てところです。つまり2軸があったってことで、それはもっと昔からあったってことじゃないですか。
加速度センサーの歴史
そこで、次は【加速度センサーの歴史】でジサチってみる。
2007年7月23日の日経ビジネスの記事にありました。
加速度センサーの歴史は浅く30年程度って書いてあるので1970年代ですか。歴史は浅くと記述されてますが、筆者はむしろ、そんな昔からあったんかい!とびっくりしました。
その当時、何に使われてたかというと「エアバッグ」だって。
「あぁ!レジ袋いりませんって・・・」
「それはエコバッグだろ!」
・・・事故の衝撃を感知するのに使っているそうです。ちなみにその頃は数cm角の大きさだったそうです。エアバッグもそんなに古かったっけ?
※調べてみると、日本車では1985年のホンダレジェンドが最初でした。ちなみにエアバッグを考えたのって日本人なんだって。
それが検知方法が変わり小型化が進むとハードディスク(HDD)の落下を検知するために使われるようになったそうです。
裏方から表舞台へ
昔、「パソコンが動いてるときは、ゼッタイ揺らしたらダメ」って言われてました。なぜかというと、HDD内をもの凄い勢いで回る記録ディスクと読み取りヘッドは、これまたものすごい微妙なスキマを保っているのです。ジャンボジェットが15cmの高さを飛ぶようなものだと言われていました。
そんな状態でPCを揺らしちゃうとディスクとヘッドが接触して、あっという間に記録がパーになってしまうのです。
そこで登場したのが小型化された加速度センサーです。揺れを感知した瞬間、ヘッドをディスクから離すようにしたそうです。
まったく知りませんでした。iPodという小型HDD持ち歩けるのも「加速度センサー」さんが、影ながら支えてくれていたからなのです。
それがiPod TouchやiPhoneでは「加速度センサー」さんはむしろ表舞台に出てきた感があります。iPod TouchのCMではビー玉を穴に入れるようなゲームが流れていましたね。筆者が冒頭で述べたようなゲームです。
話がうまいことグルっと回ってきたので、締めに入ります。
歴史の浅い加速度センサーは我々の身近で、センサーでは測れませんが、それこそ加速度的に増えていたのです。