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「売る人」と「買う人」の 距離を少しでも縮めたい

XXXX.XX.XX 日経食品マーケット 第XXXX号 X〜X頁 (全XXXX字)

 

 「今日は特売をやっているので、あちらの棚にあります」

 いつもは豆腐の近くに置いてある納豆が、干物の隣りに山積みされ、特売されていた。お店の人に尋ねると、「特売やってて良かったでしょ」みたいに得意気な顔をして答えてくれたけど、私にはうれしいものではなかった。安くしてくれるのはありがたいけど、突然、いつもと違う流れに、煩わしさを感じたくないのだ。いつものコラムが、いつもとは違うのと同様に。

私は広告代理店、マーケティング会社にそれぞれ数年勤め、子育て専業主婦10年を経て、今から10年前に会社を立ち上げた。ある時、マーケティング会社時代に商品開発にかかわった大手食品メーカーの商品がお店の棚に並んでいるのに気付き、手に取ってみた。だけど、それをそっと棚に戻した。

自分が仕事でかかわった商品を「買いたいとは思わない」自分が、そこにいた。私が今までやってきたことはいったい何だったのだろうかと、むなしくなった。

〜中略〜

3年前から推進している「いいものプロジェクト」は、これら私の実体験から生まれた。「売りやすい状況作り」が販売促進なら、「買いやすい状況作り」は購買支援。情報がありすぎて「何をどう選んでいいのか分からない」のが現実。かといって、ほしい情報があるわけでもない。「売るより買う方が難しい」のだ。

 ともかく、1年間ご愛読ありがとうございました。勘違いはスーパーだけでなく、「買う人」にも当然ある。それぞれの立場である限り、一致することはないだろうが、せめてお互いの距離が少しでも縮むといいなあ、という想いから、慣れない文章書きにチャレンジしてきました。きっとどこかで、またお会いましょう。

○○○○

1956年生まれ。出産を機に専業主婦となり、試食と実食の違いを痛感する。94年に有限会社・○○○○を設立し、生活者の声を食品メーカーや販売店に伝えていく活動「いいものプロジェクト」を2001年より推進している。

○○○○ イラスト:○○ ○

日経BP社

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