時事通信NewsLetter:Jiji Top Confidential-検索結果サンプル

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【PREFACE】米住宅問題の深淵】

2007.XX.XX Jiji Top Confidential (全XXX字)

 
 

 国際金融市場が米国の低所得者向け高金利型(サブプライム)住宅ローン問題に脅えている。欧米の金融機関は今年第3・四半期にサブプライムローンの焦げ付き拡大に伴う信用不安で生じた損失を計上するなど、不良債権の圧縮に動いた。しかし、問題は現在も尾を引き、むしろ深刻の度合いは強まる傾向にある。

 スイスの金融大手○○○は十日、サブプライムローン市場の混乱を背景に新たにXXドルの評価損を計上すると発表した。この発表は金融市場で驚きをもって受け止められた。同社が既に関連の評価損を計上していたほか、今回の評価損の規模が米銀最大手○○○○の追加評価損(XXドル)と並ぶ規模だったことによる。

 さらに注目すべき点は「○○○は長年にわたり慎重な貸し手として知られている」(米紙)ことだ。融資方針に加え、○○銀行(○○○)の新規制(バーゼルII)に基づく自己資本比率も高い。このため「評価損を計上する動きが金融業界で収束するには程遠い状態」(同)とされる。

 サブプライムローンは固定金利の後、金利が大幅に引き上げられる「リセット」という返済条件の変更がある。リセットは来年から本格化する見込みで、焦げ付き不動産の差し押さえ件数は増加する可能性が大きい。同国住宅市場の冷え込みは続いており、X月の中古住宅販売件数は八カ月連続のマイナスとなった。

 米政府はXX月初め、住宅ローンの借り手救済策を発表、民間金融機関がサブプライムローンの返済金利を五年間据え置くなどの措置で合意したことを明らかにした。XX日には○○銀行が短期金融市場の資金需要への対応で協調すると発表するなど、新たな動きも見られる。ただ、サブプライムローン関連の金融商品が今後、どの程度の損失をもたらすのかは依然として不透明だ。米国ではリセッション(景気後退)懸念を指摘する向きも出始めており、サブプライム問題の深淵(しんえん)の底は見えない。

時事通信社

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