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誰が「ゴジラ」と呼んだのか?

いまやヤンキーズの看板選手にまで成長した松井秀喜選手。昨年の契約交渉ではニューヨーク市民85%が残留を希望したという調査もあり、ニューヨーカーの期待は高まるばかりです。

ニューヨークでの熱烈な歓迎の要因には実力はもちろん「ゴジラ」という絶妙なニックネークがあります。

日本を代表する怪獣映画「ゴジラ」は、1998年にハリウッド映画「GODZILLA」として登場。ニューヨークを舞台に大暴れしました。その為ニューヨーク市民にとって「ゴジラ」は馴染み深く、「GODZILLA」と同じニューヨークへ来た「ゴジラ松井」に人気が集まるのも当然の成り行きです。

ところで、この「ゴジラ」という絶妙なニックネーム、誰がいつ命名したものなのでしょうか?

新聞・雑誌記事横断検索」では最長1984年から記事を収録しており、手に入り難い過去の記事検索に最適です。今回はこれを使い、松井選手の記事を検索しました。

誰が「ゴジラ」と呼んだのか?:インターネットで調べる

先ず、インターネットで松井の経歴を紹介したサイトなどを調べてみました。

すると「スポニチアネックス」の記事で、松井のニックネーム「ゴジラ」が命名されたのは星稜高3年時の93年頃で、スポーツ紙のアマチュア野球担当記者がつけた。という記事を発見しました。

また「スポニチOSAKA」の記事によると、命名したのは”関西スポーツ紙の女性記者”であるらしい。と書かれています。

どうやらスポーツ新聞の記者により命名された様子ですが、肝心の新聞社や時期がはっきりとわかりません。

誰が「ゴジラ」と呼んだのか?:新聞記事データベースで調べる

そこで「G-Searchの新聞記事データベース」を使い、実際の記事から「ゴジラ」の由来を探してみたいと思います。


※新聞・雑誌記事横断検索画面。検索フォームにキーワード入力をすると検索が実行される。

キーワードとして「松井 AND ゴジラ」を入力したところ、ヒット件数が「2381件(2003年1月16日現在)」にもなってしまいました。

そこで、今度は検索条件を絞って見ることとします。
まず、検索期間を松井が「ゴジラ」と呼ばれ始めた92年の春の甲子園大会周辺に絞って調べてみました。その上で、検索結果の表示を「古い記事から」順に表示を選択します。これで新聞記事に初登場した「ゴジラ」が表れるはずです。

すると1992年3月26日の「日刊スポーツ」記事が一番古い記事としてヒットしました。ちょうど92年の春の大会初日の記事に”「ゴジラ」松井のバットがいよいよ火を噴くときがきた”として紹介されています。

しかし、この記事が本当に「ゴジラ」発祥の記事なのでしょうか?

確認をするために、別方面からも調査をしてみます。
先ほど検索に利用したキーワードの「松井 AND ゴジラ」はそのまま残しますが、追加キーワードとして「(命名 OR 名付 OR 名づけ)」を設定。


※複数のキーワードを組み合わせ、目的の記事を探してゆく。

「松井 AND ゴジラ AND (命名 OR 名付 OR 名づけ)」
とキーワードを入力します。さらに期間を「全期間」とし「ゴジラ」命名に関する記事を探します。すると件数が56件(2002年1月16日現在)に絞れたので、今回は全部の記事見出しを表示してみます。

ついに「ゴジラ」の命名者を発見!

検索結果を順に見ると、ついに発見しました!

2002年の流行語対象を紹介した「日刊スポーツ」の記事に、「ゴジラ(なんと流行語大賞までとっていたんですね)」が流行語大賞特別賞を受賞したと紹介。あわせて命名当時の事について振り返っています。

命名者は日刊スポーツ大阪本社の赤星美佐子記者。当時はアマチュア野球担当をされており、今は退職されています。

当時松井選手は「ゴジラ」を嫌がったようですが、赤星さんは「絶対にゴジラだ!」と記事を書きつづけたそうです。

先ほど発見した「ゴジラ」初登場の記事も日刊スポーツの赤星さんによるものですし、この情報は間違えがなさそうです。この赤星さんの情熱により、いまや世界に定着した「ゴジラ松井」が誕生したわけです。


(text by やなぎさわ)

このコラムは2003年1月に連載されたコラム「誰が「ゴジラ」と呼んだのか?」を、「G-Searchで調べる・知る・楽しい」向けに改訂した記事になります。ご了承ください。
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