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雨の怖さを認識するべき、ですね
突風・雷・集中豪雨…ゲリラ豪雨から身を守れ
2008年9月4日 (text by ゆ)

ここ数年、夏の終わりのこの時期になると、まるで熱帯地域のように、午後から夜にかけてスコールのような雨が降ることが多くなっている。それも毎年ひどくなっていて、今年の8月、東京の豊島区で、夕方突然起きた豪雨の水が工事作業中の下水道に流れ込み、5名の作業員の方が亡くなったのは記憶に新しいところ。

最近特に気になるこの「ゲリラ豪雨(雷雨)」について、「新聞・雑誌記事横断検索」で調べてみた。

ゲリラ豪雨とは?

ゲリラ豪雨とは、実は正式に気象庁が定めた用語ではない。近年増加傾向にある「滝のように降り、傘は役に立たない。多くの災害が発生する」と気象庁が分類する、1時間の降雨量50ミリ以上の激しい集中豪雨のことだ。

一説によると、上空に寒気、下層に暖かく湿った空気がある場合に起きやすいらしい。下に行こうとする冷たい空気と、上に行こうとする暖かい空気がぶつかり、気流の変化で急激に積乱雲が発達。

発達した積乱雲は、短時間に猛烈な雨を降らせ、また、雷や突風を発生させる。

今年だけでも、冒頭で紹介した豊島区の下水道工事中の事故のほか、兵庫県では増水や落雷、栃木県では冠水した道路での自動車の水没など、各地で死者を出す痛ましい事故が起きている。また、停電や浸水、交通の麻痺などへの影響も全国各地で起きている。

気象庁によると、1時間に50ミリ以上の降雨量を超える集中豪雨は、76〜87年に全国1000地点当たりで平均年162回だったのに、98〜07年では年238回に増えているのだそうだ。

予測ができないから、ゲリラ

ではこのゲリラ豪雨、予測することはできないのか。

残念ながら、低気圧や前線による雨とは異なり、数分から数十分で発達する積乱雲が原因のゲリラ豪雨は、現在のところ予測することは困難なのだという。

ゲリラ雷雨の予測で今一番話題になっているのは、民間サービスとして、7月にウェザーニュース社が開始した「ゲリラ雷雨メール」だ。様々なメディアで話題になっていたのでご存知の方も多いと思うが、全国の情報提供者に局地的な積乱雲の発生や発達状況の情報を返信してもらい、携帯メールで配信するというサービスだ。

つまり、機械や既存の技術で予測できないなら、口コミ的に実際の空模様から予測するという方法をとっているのだ。

また、各地の自治体では、気象庁の発表する大雨警報などに加え、雨量や推移を計測し、一定の量を超えた場合にメールを配信するサービスを行っているところもある。

もちろん、気象庁もこういった急激な天気の変化に対応するため、従来よりきめ細かく、時間の感覚を短くすることで、積乱雲の発生を予測しようとしている。

具体的には、2010年度から、警報・注意報を市町村単位に細分化し、豪雨などの危険性を分布図で示す「突風等短時間予測情報(仮称)」を発表する。また、2012年度の運用を目指し、局地的な豪雨を予想するための「数値予報モデル」を開発中だという。

その他、城県つくば市の防災科学技術研究所でも、狭い範囲の雲の状況を観測できるレーダーによる研究が進められているという。

人命に関わる事故を防ぐためにも、早くこういった予測技術が現実化し、ゲリラ豪雨を予測できるようになって欲しい。

ゲリラ雷雨の被害から身を守るには

最後に、ゲリラ豪雨発生時に急な増水に遭遇してしまった場合、気をつけるべき主なポイント挙げておきたいと思う。

<移動編>

  • 冠水した道ではマンホールや側溝に落ちないよう、電柱やガードレールを目安にしたり、棒などで足元を探りながら歩く
  • 建物の地下では避難経路を確認し、エレベーターは使わず、近くの階段を使う
  • 階段では手すりにつかまって上がる
  • 冠水した道に車で進入しない
  • 車が水に囲まれてしまいドアが開かない場合、窓を壊す(または完全に水没してしまった場合は車のドアは開くので、息をためてからドアを開ける)

<レジャー編>

  • 水辺のレジャーでは気象情報に気をつける
  • 空の色や積乱雲の発生、風など変化が起こったらすぐ水辺から離れる
  • もし流されてしまった場合は、無理に泳ごうとせず、浮いているものに捕まる

なお、増水以外にも、突風や落雷による影響で電車や車、飛行機が動かなくなったりと、様々な影響が考えられる。住んでいるエリアや休日・平日などシチュエーションによっても注意するべきポイントは違ってくるだろう。

9月に入ったことだし、ゲリラ豪雨は今年はひと段落したと思いたい。

でもホっとする前に、日頃の通勤、通学の場面だけでも、ここで何かが起きたとき、自分がどう避難すればいいのかを一度考えてみておく必要があるだろう。

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