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マイバッグは丸洗いできるのがいいと思います
こんなにある!?簡単!使い捨て文化から使い回し文化への第一歩
2008年6月12日 (text by さ)

先日、近所のフリーマーケットに参加し、着なくなった服を格安で出品したら、ほぼ完売した。その売上で米と味噌を買ったと実家の親に言ったところ、「戦後のタケノコ生活だな」とつっこまれた。さすが戦中生まれは発想が違う。

何もそれまで米と味噌が買えなかったというわけではないが、捨てればゴミになるだけの服の山がほぼ1ヶ月分の生活の糧に生まれ変わったと思うと、何か正しいことをしたような、すがすがしい気持ちになった。

エコ、リサイクル、リユースという言葉がTVからほぼ毎日のように聞こえるようになって久しい。私たちの身の回りでも、使い捨て文化を見直そうという動きが起きている。

二酸化炭素の排出量と言われてもあまりピンとこないが、「レジ袋を1枚セーブするためにマイバッグを持っていこう」といった、目に見える形の示唆なら分かりやすい。

資源を少しでも保持するために、どんな選択肢があるのか。「新聞・雑誌記事横断検索」を使って身の回りの「生活の知恵」について調べてみた。

まずは王道から

手っ取り早く、特定性が高い「使い捨て文化」ということばをキーワードに検索すると、全紙誌・全期間で647件がヒットした。

やはり多いのはスーパー等のレジ袋の有料化に関する記事だ。年間消費量が300億枚にも上るというレジ袋は、スーパーから家に帰るや否やそのままゴミとなることが多い。2003年の京都府の調査では、家庭から出るプラスチック系のゴミの約15%がレジ袋だったそうだ。

店側は、環境配慮の効果を認める一方で、客からの苦情を考慮し困惑している。ふらりと立ち寄る客の多いコンビニエンスストアではなおのこと有料化に踏み切るのは難しい状況で、解決への糸口はまだ見えていないようだ。

「使い捨て文化の象徴」とも言われる割り箸について、近年「マイ箸を持ち歩こう」という運動が静かなブームとなっている。外食時に店に備え付けの割り箸を使わず、持参した箸を使用して持ち帰るという人が、徐々にではあるが増えているらしい。

近年の和雑貨ブームも手伝って、持ち運び用の組立て式の箸や、おしゃれな布を使った箸袋などが店頭に並ぶのを見かけるようになった。

ちなみに、あまりに「エコ」が世間で話題になると、逆に流行に乗るのに抵抗を感じて実行に至らないと、微妙な心理を明かしてくれた知人がいる。人前で「私はエコな人です!」と公言しているようで気恥ずかしいのだそうだ。

いろんな意味で自意識の高い現代人らしい心理だなあと思う。共感するところもあるが、一度やってみればそれほど周りの目は気にならないので、そこはがんばって乗り越えてもらいたい。

見た目のかっこよさからなるほど!なアイディアまで

見た目にもおしゃれで、ハードルが低いのが、コーヒーショップなどのタンブラーだ。コーヒーを買うときに、専用のタンブラーを持参すると割引される仕組みだ。
ペットボトル飲料を買わずに、お茶などを入れた水筒を持ち歩く若者も増えているという。
どちらも、節約と節制を兼ねた良い解決法となっている。

また、家庭で電子レンジで食品を温める際、ラップを使い捨てることが多いが、替わりに皿にかぶせるだけの専用のプラスチックのフタを使うことによって、ゴミを減らすことができる。
家庭内で何気なく使い捨てているものはたくさんあるが、この手のアイディア製品が多く開発されることを願う。

二世代前まで使いまわしていたもの

赤ちゃんのおむつは、昔は何度も洗って使用していたが、現代ではすっかり使い捨てスタイルが定着している。

しかし、ここへ来て、余り布でおむつを手作りする人が増えてきているのだという。
まず肌触りが紙よりも良く、また、吸収のよい紙おむつよりも、濡れた不快な感覚を赤ちゃんが早く覚え、おむつが早く取れるなどのメリットがあるという。

デメリットとしては、おむつを取り替える回数や洗う手間・外出先から持ち帰る手間が増えることがあるが、手間の分、赤ちゃんと触れ合う機会が増えるという声もある。また、純粋に経費を節約できることもメリットにあげられる(「紙おむつって結構高いんです」SideB編集長談)。

同じく使い捨てが定着している生理用品についても、繰り返し使える布製のものがブームになっている。
これも洗濯や外出先から持ち帰る手間が増えるが、肌のかぶれ、生理痛などが軽減したとの声もあり、口コミで広まっているらしい。ゴミも減る。

ちなみに、布の生理用品を使おうという動きは、1990年代の終わりごろから起きている。このころはまだ商品化されたものは一般化しておらず、リサイクルや自然育児のサークルや団体が主体となり、手作りの講習会などが開かれている。
余り布で簡単に作れて、最近では大手の通販や自然素材の服のメーカーなどでも取り扱っている。また、震災に関する記事の中で、「避難生活のときにこれがあったら」という意見が印象に残った。

ティッシュペーパーの代替品として余り布を使うという人もいる。古くなったTシャツやハンカチ、手ぬぐいなどを小さく切って箱に詰めておき、洗濯して何回も使うのだという。ここまで来ると少々ハードルが高くなるような気がするが、ティッシュペーパーが発売されるまでは、みなそうやって暮らしていたのだと思うと、ひょっとして出来なくはないかもしれない、という気になってくる。

こうして身近な節制方法(あえてエコと呼びたくない)を並べてみると、人間の体にとって良いもの(ビニール・化学繊維よりも布、プラスチックよりも木など)を選ぶことが節制に繋がっているようだ。

「社会の流れだからやる」という意識で行うよりも、よい意味での罪悪感を自分の中に育てていくことと、自分や家族の体に気持ちがいいものを追求していくことが、長く続けるコツなのではないかと思った。

(text by さ)

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