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科学で解決出来る
心霊現象?
恐怖体験「金縛り」の謎を探る
2008年4月17日 (text by 幽)

「冬来たりなば春遠からじ」という言葉がある。
寒い冬が来た後は、暖かい春がやってくる。たとえ今が辛くとも、幸せな時がやってくる−そんな意味がこめられている。

この言葉を耳にして、季節の移り変わりをしみじみ思ったり、気分が沈んだときに励まされたりする人も少なくないように思える。

今、季節は春。じゃあ春が来たのであれば、夏だってもうすぐだろう。
そんなわけで今回は、夏、先取り!企画として、金縛り現象について、新聞・雑誌記事横断検索を使って調べてみた。

金縛りとは

あらためて説明するまでもないが、金縛りとは、突然体の自由がきかなくなることを指す。一般的に眠っている時に発生するものと言われている。

金縛りの体験談となると、突如としておどろおどろしい話になってしまう。
身動き取れない状態で、異常な物音や聞こえるはずのない人の声が聞こえたり、幻覚(幽霊?)を視てしまうなどの話がそれだ。金縛りという日常生活では経験しない異常事態によって、金縛り体験はしばしば恐怖体験として語られることが多い。

金縛りの特徴をまとめると、次のようになろう。

・眠っている時に起こる
・体が動かない
・息苦しい
・奇妙な音や人の声が聞こえる
・幻覚を視る

巷で囁かれている恐怖体験としての金縛りは、多かれ少なかれ、これらの特徴が当てはまっていると思う。

筆者の体験談

実は筆者も金縛り経験がある。以下は筆者の体験談である。

筆者の金縛り初体験は16歳のころで、季節は秋。二学期の中間テストの期間中だったことを記憶している。
この日は午前1時過ぎに試験勉強を終え、床に就いた。

10分くらい経過したころだろうか。
不意にピキピキという何かが軋む音が聞こえたかと思うと、突然押さえつけられるかのように体が動かなくなった。驚いて叫ぼうにも、声がでない。もがこうとしても体が若干上下に揺れるくらいで、起き上がることができない。

そんな状態が数分続いたあと、何者かに不意に両肩を掴まれた。
当時私は、自室の和室に布団を敷いて一人で眠っていて、頭の後ろは30センチ程の空間しかなく、人間が入り込むスペースはない。
しかし、頭のすぐ後ろにいる何者かが手を伸ばし、私の両肩を掴んで指を動かしている(指の感触をはっきりと覚えている)。

この異常事態に直面した私は、初の金縛りを祝福する余裕などなく、開いていた目を閉じ、迫り来る恐怖から必死に逃れようとしていた。
そのとき、お経を唱えればいい という話をふと思い出した。声が出なかったので、強く念じた。すると、頭を締め付けられる感触がしばらく続いた後、すっと体が軽くなって、解放された。

翌朝学校で、昨夜体験した話を友人にしたが、誰も信じなかった。
夢でもみたのでは?と言われたが、隣室で起きていた家族の物音が聞こえていたので、夢ではなかった(と思う)。

この体験以降、金縛りは2-3ヶ月に1回くらいの頻度で発生するようになった。
ただ肩を掴まれたなどの霊的(?)現象は、このあと、1回発生しただけだ。そのときは、金縛り状態で目を開いたら、天井に憤怒の人の顔が見えた。しかし私は視力が悪く、就寝時は眼鏡を外していたので、どんな人だったのか詳細はわからない。
そんな金縛りも、二十歳を超えたら発生しなくなった。

原因を探る

では金縛りの原因はなんだろう。最も有力な説がレム睡眠だ。

レム睡眠とは、「Rapid Eye Movement(急速眼球運動)」の頭文字をとったもので、覚醒に近いレベルでの睡眠状態を指す。体は眠っているので体は動かない。浅い眠りのため、脳だけは起きているので意識はある。
レム睡眠状態の特徴として、空想的な夢を見る、呼吸が乱れる、血圧が上昇する、などがあげられる。

眠っている時にレム睡眠状態になると、脳が半分目覚めているので空想的な夢を見るが、
体を動かす脳からの指令が脊髄で遮断されているため、動こうにも動けない。これが金縛りである。

レム睡眠の特徴を見ると、先ほど金縛りの特徴としてまとめた下記事項と類似している。

・眠っている時に起こる
・体が動かない
・息苦しい
・奇妙な音や人の声が聞こえる
・幻覚を視る

こうしてみてみると、金縛りに絡んだ心霊現象や恐怖体験の多くは、レム睡眠によるものであると説明できそうだ

ただレム睡眠が引き起こされる原因については、まだ解明されていない。
また金縛り体験談の中には、幻覚というだけでは説明しきれない鬼気迫る話もある。
そのため、金縛りの最中に発生する謎の現象全てを幻覚であると断定するのは、まだ早いのかもしれない。

追伸 
レム睡眠という科学的な裏付けがあっても、正直、金縛り体験は怖いものである。「それはレム睡眠です」「ただの幻覚だよ」といわれても、恐怖でパニック状態に陥ってしまうと、頼りにしてしまうのは、やっぱり神様や仏様だったりする。意気地がないと言われれば、それまでだが。。

緊急企画 サイドB関係者「金縛り」アンケート

今回コラムを執筆するにあたって、事前にサイドB関係者に「金縛り」についてアンケートをお願いした。
そして12名(男性6名 女性6名)の方から回答があったので、紹介してみたい。

Q.1 金縛りを経験したことがありますか
 ・ある:7(4)名
 ・ない:5(2)名
  ※ ()内は女性

金縛りの経験について尋ねたところ、12名中なんと7名が「あり」という結果だった。
私の知人には金縛り経験者が一人もいなかったので、この結果には正直驚いた。
比較対象がないのでなんともいえないが、果たしてわが社は多いのだろうか? 気になるところだ。今後、業界別、職種別、出身別の統計まで展開できたら面白いと考える。

Q.2 初めての金縛りは何歳の頃ですか
 ・10代:5名
 ・20代:2名

20歳までに金縛りを経験しなかったら一生経験することはない、という都市伝説があるが、今回の結果をみると、あまり正確ではないらしい。いくつになっても金縛りに遭遇する可能性はある、ということか。

Q.3 金縛りから抜け出すために、どうしましたか
 ・なにもしない(4名)
 ・おかーーーさーーーーん!と叫ぶ(1名)
 ・目を覚ましたいとひたすら考える(1名)
 ・怒る。「眠いんだよ、帰れ!。勝手に人んちに入ってくるな!」等(1名)

「なにもしない」が半数を超えた。「なにもしないでじっとしていると、すぐに動けるようになる」そうだ。
金縛りに遭遇した時、お経やなにかを念じたり意識を強くもったりすれば解放されるという話を聞くが、「なにもしない」というのも有効みたいだ。
金縛りに遭遇した暁には、大いに参考にしてほしい。

Q.4 金縛りとは?
 ・科学的に説明できる:10(6)名
 ・心霊現象だ    : 2(1)名
※()内の数字は、金縛り経験ありの人数

12名中10名が、金縛りを「科学的に説明できる」と回答した。
また金縛り経験「あり」の7名のうち、実に6名が「科学的に説明できる」という回答だった。意外にも!?冷静な回答ばかりだった。IT企業の人間は、「迷信」を信じない?

最後に、メンバから寄せられた貴重な体験談のいくつかを紹介しておきたい。

◎「九」さん の体験談
初めての金縛り:23歳
1回目:黒い人の形をした何かが体の上に乗っていて声が出ませんでした。あまりの重さに死ぬかと思いました。
2回目:やっぱり黒い塊が体の上に。金縛りだと分かっていたのでひたすら重みに耐えました。
3回目:2回目と同じ。慣れたもんです。

◎「ゆ」さん の体験談
初めての金縛り:14-15歳
怖かったので「気のせい」だと自分に言い聞かせて寝ました。
3日連続だったんですが、起きて時計を見たら3日とも2:43だったのが一番怖かったです。

◎「わ」さん の体験談
初めての金縛り:10代
人みたいのを見ました。が、たぶん夢だったと思っています。
それよりも、体が動かないのが苦しくて、体を動かそうとすることに必死になります。

◎「な」さん の体験談
初めての金縛り:17歳
最初は怖かったですけど、何回か起きるうちに特に何も思わなくなりました。
科学的にかどうかはわからないですが、半分寝てる状態で目が開いてるだけだという認識です。金縛りから解けると目が閉じてますし(寝て→起きた)。

◎「さ」さん の体験談
初めての金縛り:24歳
怒声・ガラスの割れる音・「救急車呼べ!」が聞こえたことがありました。
怖いというより、いやな感じがします。あとチョークはやめてほしいと思います。
5年ほど前、隣のアパートを建替えてから頻度が減りました。

◎「こ」さん の体験談
初めての金縛り:高校生
多分、身体が疲れきっていて、頭だけ起きてる状態だと思ってるので、
肉体的に疲れているなぁとか、生活リズムが崩れているのかなとか、思います。

金縛りを未経験者に、経験したいですかと尋ねたところ、約1名、体験したいという変わり者がいた。そんな物好きは誰だろうと思って調べてみたら、私の横に座っていた(「杉」) Σ(゚Д゚ノ)ノ 

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