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今年も食品問題が続いています
”危ない食品”から身を守るために
2008年1月31日 (text by な)

昨夜(2008年1月30日)から、様々なメディアで大きく取り上げられている中国産冷凍ギョーザの中毒問題。大手企業が関係していたこともあり、影響範囲はますます大きくなりそうだ。

昨年から引き続き多発する食品問題。今回は過去に自主回収となった食品を中心に「新聞・雑誌記事横断検索」を使って調べてみた。

自主回収って?

そもそも自主回収に基準はあるのだろうか。
答えはノーである。

名前の通り、”自主的に回収する”ことを指しているため、国が定める法規制などはない。ただし、各自治体で独自に定めた制度がいくつか存在する。

東京都では、平成16年11月1日から東京都食品安全条例に基づく「自主回収報告制度」が施行された。

この制度は、食品の製造事業者等が食品衛生法違反や健康に悪影響を及ぼすおそれのあることに気付き、自主的に食品等を回収する場合に、都に内容の報告をするというものである。

なお、この制度は自主回収の報告を義務付けるものであり、自主回収自体を義務付けるものではない。

参考:東京都福祉保険局ホームページ

2008年になってから自主回収となった商品

では、実際に2008年になってから自主回収となった食品はどれくらいあるのだろうか。「新聞・雑誌記事横断検索」で以下の検索条件で検索をしてみた。

検索条件1:日付が2008年1月以降
検索条件2:見出しに”自主回収”を含む

検索条件に”食品”と限定するキーワードを入れなかったが、なんと2008年1月以降だけで43件もの記事がヒットした。なお、記事作成時には1月31日朝刊の記事がすべて収録されているわけではないので、改めて検索してみるともっと数は増えると思われる。

いくつか事例を紹介する。

  • 牛肉たたき(福島)→賞味期限の誤表記
  • マッシュルーム缶詰→異臭
  • スナック菓子→賞味期限の表示が一部欠落
  • ドーナツ(群馬)→ガラス片が混入
  • せんべい(福島)→賞味期限の誤表記

※詳細は、「新聞・雑誌記事横断検索」の記事を参照

昨年1年間の自主回収

新聞記事によると、昨年1年間で自主回収された食品は765件にも及ぶという。
これは前年の3倍であり、過去最多。

品目別では菓子類が全体の28・1%(213件)で最も多く、次いで調理食品14・8%(112件)、加工魚介類8・8%(67件)の順。

昨年は食品関係の事件が相次いだため、企業側も積極的に報告をする傾向にあったのも件数が増えた理由であると考えられる。
意図的な問題というより、消費期限や原材料の誤表記などの表示不適切が回収理由で最も多かったことからもそのことが伺える。

なお、回収理由で多かったものは以下の通り。

  • 「表示不適切」 →322件(42・5%)
  • 「規格・基準不適合」 →111件(14・6%)
  • 「品質不良」 →102件(13・4%)
  • 「異物混入」 → 95件(12・5%)
”もったいない”とのバランス

これらの自主回収は、企業側が利用者の安全を考慮して結果、行われるもの。
過失が判明した時点でまずやるべきことであることに違いはないのかもしれない。

ただし、回収された食品すべてが体に害があるわけではないことも事実である。
健康上の影響はないが、自主回収した例もいくつかある。

消費者に対し過敏に反応した場合も多く、これらの商品も回収されれば廃棄処分にされる運命にある。結果的に”もったいない”ということになってしまう。

人為的なミスや意図的な偽装があった場合は許されるものではなく、品質管理の徹底は当然に行うべき義務である。ただし、消費者へおわびをすることだけが責任ではない。

たとえば、”この商品は表示に誤りがあったため自主回収する”とするのではなく、”この商品は、こことここに表示の誤りがあったが、調査の結果健康に問題が無いことが判明した”とすることで、消費者へ安全性を示すことも重要なのではないだろうか。

国内外に関わらず、食品への不安が仰がれる事件が続いているが、消費者からの信頼関係を築くことが最も重要なことではないだろうか。

関連情報サイト
 
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2008.01.21 北海道新聞朝刊全道 21頁 生B (全1,117字) ※本文50円
2008.01.21 北海道新聞朝刊全道 20頁 生A (全1,063字) ※本文50円
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