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浦和レッズが悲願のリーグ優勝
浦和レッズ、悲願の優勝!実は企業としても優秀だった。
2006年12月7日 (text by 九)

浦和レッズが悲願のリーグ優勝

2日に最終節が行われたサッカーJリーグ。
圧倒的なサポーターを持つ浦和レッズが悲願のリーグ優勝を遂げた。

浦和レッズといえば、スタジアムを真っ赤に染めるサポーターで有名だが、実は企業としてもかなり優秀だという。さっそく、G-Searchの「新聞・雑誌記事横断検索」を使い調べてみた。


辛い時代を乗り越え

今や日本代表選手を何人も抱え、人気・実力ともにナンバー1である浦和レッズ。
しかし、そんなレッズにも辛く悲しい時代があったことをご存知だろうか。

Jリーグが始まった1993年、開幕前には優勝候補にも挙げられたものの最下位に終わり、3年連続最下位に。いつのころから、人気だけのお荷物チームとまで呼ばれていた。
サポーターの「金返せ!」という怒号にうつむく選手の目には涙。

しかし超高校級ルーキー小野伸二選手がデビューした1998年には総合6位と好成績を収め、希望が見えてきた。だが翌年、まさかのJ2落ち。ミスターレッズ福田正博選手の悲しいVゴールは忘れられない。

それでもサポーターはスタジアムに通い、応援を続けてきた。
結果、1年でJ1復帰、そして今や押しも押されぬ強豪チームと生まれ変わったのだ。

経営危機に陥るJリーグチーム

Jリーグのチームが経営危機であるとのニュースをたびたび耳にする。
母体企業の援助に頼る性質だったゆえ、不景気の影響を大きく受けるためだ。

また、開幕当初はJリーグブームで好調な観客数だったが、数年たつと観客は減る一方に。入場料収入はチームにとって大きな収益源である。観客数の減少に母体企業の経営危機、存続が危ぶまれるチームが続出し、ついには横浜フリューゲルスが横浜マリノスと合併し消滅することになってしまったのだ。

現在、ほとんどのチームの経営はスポンサー企業からの協賛金や損失補てん、Jリーグからの分配金収入に頼っている。しかし、レッズには毎回スタジアムへ足を運ぶサポーターがいる。年間20億円もの入場料収入があるというのだ。その収益でほとんどの選手の年俸を賄えるという。

安定した経営が優勝を呼ぶ

2005年のレッズの営業収入は約58億円。当然Jリーグで最も多く、J1チームの平均である約31億円を大きく上回る。入場料収入にグッズ販売収入がずば抜けて多いのが理由だという。
つまり多くのサポーターがチケットを買いスタジアムに行き、応援グッズを購入するというわけだ。

2006年のホームゲーム入場者は75万人を超えた。昨年までの最多年間入場者数はアルビレックス新潟の68万人で次いでレッズの67万人だった。

しかし、1人当たりの入場料はアルビレックスの約1700円に比べレッズは約2900円とかなり多い。なぜか。レッズはチケットの割引販売や無料配布をほとんど行っていないためである。

入場者収入の増加が経営の安定に繋がり、豊富な資金は戦力強化に繋がる。チームが強くなれば多くのスポンサーを獲得できる。なんとレッズのユニフォームの胸部分に入っている広告は2年間で10億円の契約だそうだ。

経営の好循環は地域に還元

Jリーグの理念は地域密着だ。現在、最も地域に密着しているのはレッズだろう。
経営の好循環を地域に還元すべくさいたま市に総合スポーツ施設「レッズランド」を開業した。

また、練習場はサポーターが見学できるスペースを整備するなど改修工事を行った。
常に応援してくれる地域、サポーターを忘れない経営が現在のレッズを支えている。
試合後のヒーローインタビューで「応援してくれているサポーターのために戦った」と選手は度々口にする。選手とサポーターが強い信頼関係で結ばれているのが分かる瞬間だ。
常に満員のスタジアムの雰囲気、そして安定した経営は欧州のビッグクラブにかなり近づいているのではないだろうか。

今後、アジアや世界を相手に戦っていくであろう浦和レッズ。選手、地域、サポーターが信頼しあっていればきっと快進撃は続くだろう。

関連情報サイト
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2006.12.03 大阪朝刊 16頁 運動面 写図有 (全1,734字) 
2005.12.13 東京夕刊 1頁 1面 写図有 (全1,220字) 
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