sideBトップ バックナンバー 入会案内 G-Search
トップ > G-Search "side B" > ついにスタート!携帯番号ポータビリティって何?G−Searchで一夜漬け
MNPってなに?
ついにスタート!携帯番号ポータビリティって何?G−Searchで一夜漬け
2006年10月26日 (text by ゆ)

キャラクター

10月24日、携帯番号ポータビリティ制度(Mobile Number Portability(MNP))がスタートした。首を長くして待っていた人、知ってはいてもあまり必要性を感じない人、様々だと思う。

今回は、テレビCMを見るたび「NPがナンバーポータビリティーっていうのは解るけど、Mって何だ?」と思っていた"ケータイ音痴"の筆者が、MNPについて一夜漬け感覚で調べてみた。

そもそも、MNPってなんのため?

MNPが"携帯電話会社を変えても今と同じ電話番号が使えること"というのはさすがに解るが、MNPは何のために導入されることになったのか。
まずこの点について、G-Searchの新聞・雑誌記事横断検索で調べてみた。

2004年、総務省の「携帯電話の番号ポータビリティの在り方に関する研究会」よりMNP導入の第一段階となる報告書が提出された。

一般的に"サービス"とは、ユーザが機能や価格、メリットを比較・検討し購入する。そして、サービス提供企業は新規ユーザの取り込みだけでなく、既存ユーザに対して囲い込みをする。

ところが、携帯電話の場合、導入時に比較・検討されるが、その後は同じ携帯電話会社内での機種や料金プランの検討はあっても、他社との比較はされにくく、他サービスに比べると変更されにくいサービスなのだ(った)そうだ。
その理由は「電話番号の変更による手間や費用が発生するため」だ。

携帯電話利用者に対して行われたアンケートに基づくその報告書では、携帯電話会社を変えない理由として電話番号が変わることをあげた人は63.5%に上ったという。
そのため、「MNPを導入することのメリットは大きい」と結論付けられ、導入が決定された。

ここであげられたメリットは大きく分けて以下の二点。

・利用者の携帯電話端末や携帯電話会社選択の際の自由度が向上
・利用者の自由度が高まることによる携帯電話会社者の競争促進

実際に、1999年に導入されている香港では、導入後の一ヶ月で全携帯電話利用者の一割が携帯電話会社を変更、価格競争により半年間で通話料金が60%も下がった(その結果業者の統廃合も活発化した)という。

で、みんなはどうするの?

新聞・雑誌記事横断検索によると、現在のところ、8〜9割の利用者は「今の割引制度が気に入っている」「メールアドレスを変更したくない」といった理由により、携帯電話会社を変更する気のない利用者が多いようだ。

ただ、携帯電話の利用率の高い若者(10代〜20代)では「変えたい」という意見が6割を占めるなど、若者を中心にMNPを積極的に利用していくことが考えられる。

各携帯電話会社の4〜9月期の解約率がかつてなく低いという発表もあり、現在のサービスに満足している人以外に、MNP開始待ちの人も多いのではないかと予測されている。

なお、競争によりいい料金プランができたら、いいサービスが始まったら、気に入った機種が出たら、携帯電話会社ごと変えられる……と良いことばかりのようだが、もちろんデメリットもある。例えば、以下のような点だ。

・携帯電話のメールアドレスが変わる
・「着うた」やゲームなど、携帯情報端末に取り込んだコンテンツのほとんどは著作権の関係で引き継げない
・会員制のサービスは引き継げない
・年数による継続割引が引き継げない場合など、かえって高くなることがある

最大のネックは、メールアドレスが移行できない点だろう。
各社とも一斉通知サービス等を用意しているようだが、"ケータイ音痴"の筆者は、通知をするなら電話番号ごと変わっても同じでは……という気がしないでもない。

前評判が高い携帯電話会社ってどこ?

新聞・雑誌記事検索によると、2006年9月末時点でのシェアは、NTTドコモが52%、auが26%、ソフトバンクが16%。

その中で章題のアンケートに一番回答が多かったのはau。
「au design project」(Infobar、neon等)で"デザインケータイ"を先駆けたり、「着うた」や「LISMO」など、エンターテイメントを携帯電話に取り込んだりと、若者を中心にブランドイメージが浸透していることがその理由として挙げられている。

CMなども若者にターゲットが向いていおり、キャッチコピーも「番号そのままauにおいで!」と解りやすい点も反映されているのだろう。

一方、アンケートでいささか部が悪いのは今年の10月から名称が変わったソフトバンク。
3G携帯で最も薄い端末や500万画素・光学三倍ズームのカメラ付きなど、9月末に13機種54色の発売を発表したのが記憶に新しい。

MNP開始前夜に突如新料金プランを発表するなど、(予想通り)価格競争を仕掛け、しばらくは台風の目になるという見方もある。「予想外」をキーワードに、ワクワク感をどこまで提供できるかがカギか。

この2社を迎え撃つ形となる"王者"NTTドコモは、秋冬に向けて音楽機能を拡充させた「903シリーズ」11機種を発表。「FOMAはつながらない」イメージを払拭すべく基地局を現在の約1.5倍に増やすなど、着々と足場を固めているようだ。

ドコモダケ人気にも支えられ、幅広い年齢層にブランドイメージとして安心感や親しみをもたれているのが最大の強みかもしれない。

で、結局どこが一番おトクなの?

MNPについて、開始前の雰囲気についてはだいたい解ったけれど、結局、自分がMNPを利用するとなったら、どこを選べばいいのだろうか。

その答えは、携帯電話に何を求めるかによって違ってくる。
各社の強みと自分のライフスタイルを検討し、メリット・デメリットを理解して選択する必要があるということだ。

たとえば、よく電話をする相手が同じ携帯電話会社のユーザであれば、ユーザ同士の通話料金が安くなるプランのある会社を選んだり、テレビCMで見かけた新機種のデザインで選んだりしてもいいだろう。

MNPは始まったばかり。携帯電話各社では年末に向けてさまざまキャンペーンを展開しているようだが、これからはいつでも利用できるものなのだ。
筆者のように現状にとりたてて不満がない人は、ライフスタイルや携帯電話でやりたいことが変わってきたとき、初めてMNPの恩恵を受けることができるのだろう。

あなたはケータイで何がしたいですか?

関連情報サイト
関連記事情報(for G-Searchデータベース)
毎日新聞 2004.09.08 東京夕刊 2頁 総合 写図有 (全2,618字)
毎日新聞 2006.10.25 東京朝刊 8頁 経済面 写図有 (全748字)
毎日新聞 2006.10.23 東京朝刊 8頁 経済面 写図有 (全1,203字)
毎日新聞 2006.10.25 東京朝刊 8頁 経済面 写図有 (全703字)
※関連記事を見るためにはG-Searchの会員登録が必要です。
※関連記事の本文表示は有料となります、ご注意ください。