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SHINJO劇場、最後の晴れ舞台
ベースボールイヤーを締めくくる日本シリーズがいよいよ開幕!
2006年10月20日 (text by な)

SHINJO劇場

野球人気低迷は本当なのかと思えるほど今年の野球界は大いに湧いた。
第1回ワールドベースボールクラシックの優勝に始まり、サッカーワールドカップ以上の盛り上がりを見せたハンカチ王子フィーバー。

そんな野球一年を締めくくる最後のイベント、プロ野球の日本選手権シリーズ(通称:日本シリーズ)が10月21日から開催される。今年はセ・リーグを制した中日とプレイオフを勝ち抜いたパ・リーグ代表日本ハムの対決である。

今回は『新聞・雑誌記事横断検索』を使って過去の日本シリーズについて紹介する。

もっとも日本一から遠ざかっている中日ドラゴンズ

現在の12球団のうち、昨年誕生した楽天を除くと最も日本一から遠ざかっているのが中日ドラゴンズである。
最後に日本一に輝いたのはなんと52年も前のこと。
半世紀以上も頂点に立っていない。

今から52年前の1954年は、『元祖フォークボール』と呼ばれた杉下茂さんを擁する中日と『三原マジック』で有名な三原監督率いる西鉄ライオンズの対決。
このシリーズで杉下さんは第1戦、4戦、5戦、7戦で完投、2戦目もリリーフで登板をするフル回転。結果1,5,7戦で勝利投手となり中日の初優勝に貢献、この年のシリーズMVPを獲得した。

◇関連記事・人物情報

・[日本一へ・日本ハムか中日か]〈2〉杉下茂さんが語る52年前の中日V
2006.10.18 スポーツ報知 2頁 写有 (全1,340字)
・杉下茂さん
初めて北の大地にペナントを運んだ北海道日本ハムファイターズ

本拠地を北海道へ移転して初めてのペナントを制覇した北海道日本ハムファイターズも44年間、日本一になっていない。日本一になったのは、前身である東映フライヤーズ時代のことだ。

最後に日本一になった1962年の対戦相手は阪神タイガース。
エース投手の土橋正幸さんを1戦、2戦と先発起用するもチームは2連敗。
ここで名将水原監督は土橋さんを中継ぎに回し、流れを変えた。
その後、土橋さんは別の投手が完投勝利した第4戦を除く全ての試合に登板、2勝を上げMVPを獲得した。

なお、日本ハムが出場した2回の日本シリーズはそれぞれ史上初の出来事が起きている。
1962年は史上初めてMVPが2人選出され、1981年の巨人とのシリーズは最初で最後の同一球場での開催となった。

◇関連記事・人物情報

・[日本一へ・日本ハムか中日か]〈1〉土橋正幸さんが語る44年前の東映
2006.10.17 スポーツ報知 4頁 写有 (全1,564字) 
土橋正幸さん
日本シリーズ名場面:「神様、仏様、稲尾様」

1958年の日本シリーズ。
野武士軍団擁する西鉄は第1戦、3戦とエース投手の稲尾和久さんが先発するも巨人相手に3連敗。
しかし、稲尾さんは次の第4戦を完投勝利、第5戦は4回からの登板で相手打線を無失点に抑え、第6戦は完封、そして第7戦も先発し失点を長嶋茂雄さんに打たれたランニングホームランの1点だけに抑えて見事4連勝。大逆転による優勝で西鉄はV3を果たした。

特に第5戦は途中登板した4回から7回を無失点で切り抜け、自らのバットでサヨナラホームランを放ち延長戦を制した。このシリーズでの稲尾さんの活躍は「神様、仏様、稲尾様」と呼ばせるほどのものであった。

◇関連記事・人物情報

・[特集]ヒーローたちの50年 神様、仏様、稲尾様−−稲尾和久
1994.06.27 毎日新聞 東京朝刊 17頁 特集 写図有 (全2,474字)
稲尾和久さん
日本シリーズ名場面:「涙の御堂筋パレード」

1959年の日本シリーズ。
プロ2年目の杉浦忠さんが4連投4連勝の怪投を演じ、同期の長嶋茂雄さん、新人だった王貞治さんを擁した巨人を倒して初の日本一に輝いた。

MVPを取った杉浦さんが目を潤ませながら優勝パレードに参加したころから「涙の御堂筋パレード」と呼ばれている。

◇関連記事・人物情報

・プロ野球 南海愛した、下手投げの“神様”−−杉浦忠さん死去
2001.11.12 毎日新聞 東京夕刊 5頁 スポーツ 写図有 (全2,278字)
杉浦忠さん
日本シリーズ名場面:「V9」

1965年〜1973年の9年間は、打撃の神様川上哲治監督率いる巨人が前人未到の9連覇を果たしている。「ミスタージャイアンツ長嶋」、「世界のホームラン王の王」、「塀際の魔術師高田」、「悪太郎堀内」など日本プロ野球界を代表する選手が数多く出現した。

子供たちからも圧倒的な人気を誇り、「巨人、大鵬、卵焼き」という流行語が生まれたほどである。

◇関連記事

・連載 20世紀伝説(26)完 公式戦4万6180試合の記録 総括編(下)
2000.12.30 日刊スポーツ 4頁 写表有 (全3,986字)
タイプの似ている両チーム

最後に今年の2チームを紹介すると、両チームともタイプがとても良く似ていると言われている。

「左右のエース」
中日は右のエース川上投手と左のベテラン山本昌選手、日本ハムは2年目右腕のダルビッシュ選手とルーキーサウスポーの八木選手が中心。

「堅い守備」
中日の守備の要はセカンドの荒木選手とショートの井端選手。このニ遊間は12球団最強と評される。一方、日本ハムは今年で引退を表明しているSHINJO選手を中心とした外野陣にスキがない。

「安定した3番、4番」
中日の3番は首位打者を獲得した福留選手とホームラン、打点の2冠を獲得したウッズ選手が4番に座る。
日本ハムはWBCでも活躍したホームラン王の小笠原選手と破壊力抜群のセギノール選手の3、4番コンビ。

果たして52年ぶりの優勝を狙う俺流中日か、ワンダーボーイSHINJOが有終の美を飾るのか。どちらにしても、球史に残るようなすばらしい試合でベースボールイヤーを締めくくってほしい。

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