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高校野球が猛烈に熱い!
早実・斎藤フィーバーを追う
2006年8月31日 (text by 呉)

早実・斎藤フィーバーを追う

今夏の全国高校野球選手権大会は早稲田実業高校の初優勝で幕を閉じた。
エースの斎藤佑樹投手は、決勝戦までほとんど一人で投げ抜き、3連投となった駒大苫小牧高校との決勝戦では延長15回を178球で完投したものの決着がつかず、37年ぶり2度目の決勝引き分け再試合に。
4連投となった翌日の再試合でも118球で完投し4対3で手に汗にぎる接戦を制し、一躍、日本で最も注目される高校生となった。

中学時代の斎藤投手

初めて斎藤投手が新聞紙面に登場したのはいつなのか?「斎藤佑樹」をキーワードにG-Searchの「新聞・雑誌記事横断検索」を使って調べたところ、群馬県の地元紙である上毛新聞のスポーツ欄の2003年夏の記事がヒットした。
群馬県の中学総体の軟式野球の決勝戦で、惜しくも優勝を逃した記事で、次のようにコメントしている。

”斎藤佑樹が決勝戦で力尽きた。4日間で5連投となる決勝戦。球威は落ち、制球も乱れた。試合後、「回を重ねるごとに足腰に疲れが出てきた」と打ち明けた。”

1年前の斎藤投手

その後、東京の早稲田実業高校に進学した斎藤投手が新聞紙面に登場したのはいつなのか?同じくG-Search新聞記事横断検索で調べたところ、昨年7月の朝日新聞東京地方版の記事がヒットした。

西東京大会の2回戦、既に2年生でエースとなっていた斎藤投手は、8回コールド勝ちを意識して、突然、制球が乱れマウンドを降りたとある。
その試合には勝利したものの、その後、準決勝で大敗し、甲子園の切符を逃している。
次に斎藤投手の名前が登場するのは、その3ヶ月後、同じ朝日新聞東京地方版に秋季大会で優勝した記事でインタビューも掲載されている。

”(夏の甲子園予選の)準決勝で優勝校の日大三に打たれた屈辱が忘れられない。「気持ちが弱っていた」と振り返る。カーブ、シンカーを覚え、徹底的に走り込んだ。2ヶ月で投球に幅が出た。”

今夏、早実を全国優勝に導いた抜群のマウンド度胸とスタミナは、中学時代や1年前の屈辱が生んだ努力の賜物であることが伺える。

青いハンカチがブームに

ただ、それだけでは高校野球ファンには受けても、社会現象にまでならない。斎藤投手を有名にしたのは、何と言ってもキチンと折りたたんだハンカチで汗をぬぐう姿であろう。

新聞記事によると、東京・池袋の西武百貨店池袋本店では、駒大苫小牧と引き分けた20日の決勝後、問い合わせが相次いぎ、優勝が決まった21日にはハンカチ・タオルの売り上げが前年比200%に。同店は22日から急きょ、紳士物売り場に「青いハンカチコーナー」を設置。この日の売り上げは前年比300%に達したという。
それだけでなく、ハンカチを取り扱う会社の株価まで高騰しているというから驚きだ。

注目される高気圧酸素カプセル

もう一つ、斎藤投手効果でブームになっているものが高気圧酸素カプセルである。
20日に延長15回の激闘を繰り広げた早実ナインは試合後、この酸素カプセルに入ったり、マッサージやはり治療を受けて疲労回復に専念し、次の日に栄冠を勝ち取ったのだ。

新聞記事によると、高気圧酸素カプセルは2002年のサッカーW杯直前、右足を骨折したイングランド代表MFベッカムが導入し、驚異の回復力で試合出場を果たし、有名になった。

大人一人が入るカプセルの中に、高気圧状態で酸素を送り込んで、疲労回復をもたらすもので、一台約400万円とかなり高額商品である。

PRIDE・桜庭和志選手、大相撲・白鵬、サッカー日本代表DF(当時)・加地選手、ヤンキース・松井秀喜選手など数多くの一流選手達が、怪我に苦しんだ時、早期復帰を目指し利用したというが、今や高校生までが最新の技術を上手く取り入れているとは驚きだ。

優勝から1週間以上経った今でも、ニュースやワイドショーでは連日、斎藤投手が取り上げられ、斎藤フィーバーは納まる気配がない。

そんな中、優勝から、わずか8日後の8月29日には全日本高校野球選抜チームとしてニューヨークに出発し、9月8日に帰国するまで5試合をするという過密日程をこなすという。優勝後のインタビューでは「将来は野球関係の仕事に就きたい。プロにも行きたい」と言っており、帰国後は、早大進学かプロ入りか、はたまたメジャーに挑戦か、進路について注目される日々がしばらく続きそうだ。

G-Search新聞記事横断検索を使って人物を調べると、その人物が様々な新聞紙面で取り上げられた状況を時系列で見ていくことができる。

斎藤投手には、今回のフィーバーを通過点として、早稲田実業高校の先輩である王監督のように、10年先、20年先も新聞に野球関連の記事で取り上げられる人物になって欲しいものだ。

関連情報サイト
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2005.10.31 東京朝刊 19頁 スポーツ (全498字)
2006.08.25 東京朝刊 9頁 経済面 (全441字)
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