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世界的なブームはあるか?
「UDON」効果でブームの再来なるか?讃岐うどん
2006年6月1日 (text by 呉)

うどん

今年も、南フランスの高級リゾート地・カンヌを舞台に、国際映画祭としては世界最大規模を誇る「第59回カンヌ国際国際映画祭」が開催されている。(5月17日〜28日) 毎年、映画祭期間中は、人口約7万人のこの小さな街に、世界中から約20万人もの映画関係者やファンが訪れ、映画一色のお祭りムードに包まれる。

そんな中、映画祭近くのパーティー会場で、讃岐うどんを題材にした映画「UDON」の世界公開を目指し、讃岐うどんが振舞われたという。
とは言っても「UDON」がカンヌ国際映画祭に出品されているわけではなく、製作を手がけるフジテレビが、映画祭に集まる映画関係者に「UDON」や同局製作のラインアップをアピールするために行ったプロモーションというから面白い。

そんな世界進出を目前に控えた讃岐うどんとそのブームについて、G-Searchの新聞記事・雑誌横断検索で調べてみた。

香川県民にはお馴染み

讃岐うどんとはコシの強さ、ツルツルとなめらかな口当たりを特徴とする香川県(旧讃岐国)特産のうどんで、香川県民には手軽な食事として昔から親しまれている。
香川県民の一人当たりのうどん消費量は年間188玉で、ダントツの日本一だそうだ。街を歩いていても蕎麦屋やラーメン屋はあまり見かけない。

客がネギを取って来て、切る?

県内には約800店もの「うどん店」があり、店の形態は一般店、セルフ(サービス)店、製麺所の三つに分類される。一般店は普通の飲食店の形式であるが、セルフ店、製麺所は少し変わっている。

セルフ店は、一杯100円程度からという安さと手軽さを特徴とし、客自身が何らかの作業をしてうどんを作り上げる。
一般的なセルフ店では、カウンターでうどんの大きさを告げ、鉢に入った麺を受け取り、客が自ら湯がき、天ぷらなどの具材や薬味をのせ、蛇口付きのタンクから出汁をかけ、代金を払い、食後は返却口に返すというもの。
セルフ店の中には、店の畑からネギを取って来る作業や、薬味を切る作業までを客任せにする店もあるというから、その徹底した人件費削減には驚かされる。

一方、製麺所もセルフサービスの形態をとっているが、その名の通り、元々はうどん玉売りを生業としていたが、打ちたてを食べたいという客の要望により片隅で食べさせたのが始まりと言われている。
言わば片手間の商売であるため、立地、店構えが独特で、看板も無いため見つけ難く、営業時間もうどん玉がなくなり次第終了というのが普通だ。

ブームはここから始まった

讃岐うどんは、香川県内では江戸時代から盛んに食べられてきたのだが、最近のブームは香川県のタウン情報誌「TJかがわ」での連載記事が火付け役となり、連載をまとめた「恐るべきさぬきうどん」は爆発的なヒットとなった。

香川県内ではブーム以降、土、日曜日になると、県外の人たちが車で来て、ガイドブックを片手に、お目当ての店を五軒、六軒とはしごする光景が普通となった。
讃岐うどんに馴染みの薄い県外からやって来た人にとって、讃岐うどんは美味しいだけではなく、セルフサービスで自ら作る、また、看板も無く何時まで空いているか分からない製麺所を探す、というエンターテインメント性が受けているようだ。

讃岐うどんブームにより、旅行会社は讃岐うどんツアーを企画し、今や讃岐うどんは香川県の重要な観光資源となっただけでなく、最近では首都圏や関西に讃岐うどんのチェーン店が出現し、香川に行かなくても本場の讃岐うどんを楽しめるようになった。

一杯100円の讃岐うどんがもたらしたブームも、一時に比べて下火となっていたが、今度は映画「UDON」によって世界的な讃岐うどんブームが起こるかもしれない。

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2006.04.21 日刊スポーツ 東京日刊 (全1,078字)
2003.04.21 東京朝刊 1頁 1面 (全708字)
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