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手軽に島に!
日帰りで島に行こう
2006年1月20日 (text by さ)

島

問題です。
日本で2番目に海開きが早いのは沖縄県。では1番目は何県?

答:東京都

ご存知の方も多いかもしれないが、東京都・小笠原諸島の海開きは、毎年元旦に行われている。小笠原諸島には現在空港がないため、行き来にはフェリーで約25時間かけて海を渡る。年末年始にかけてツアーが組まれ、元旦には浜辺でさまざまなイベントが催される。
因みに気象庁のサイトによると、1月1日の最高気温の過去平均は21.2度。東京都心の5月上旬の平均とほぼ同じで、海に入るにはやや寒いかもしれないが、日照が充分にあれば楽しめそうだ。

アスペクツ・オブ・東京都

東京というと、何が思い浮かぶだろうか。
新宿新都心のビル群かもしれないし、東京タワーかもしれないし、六本木ヒルズかもしれない。すでに人外用の乗り物と化したラッシュ時の電車かもしれない。何を思い浮かべるかは人それぞれ。

「東京には空がない」と詩にうたわれたのは昭和初期の頃だが、空も壁も道も灰色なのは都心のみで、東京都には他の都道府県と同様、実は豊かな自然が揃っている。多くの地方出身者が上京後に「えっ、東京って山があるの!?」と驚くのはよく聞く話だが、実際、東京には海も川も渓谷も島も温泉も、鍾乳洞だってあるのだ(それほどいばることではないが)。

日頃都心ばかりが注目されがちなのは仕方がないが、それではバランスがよくない。東京にだっていろいろな面があるのだ。
というわけで、今回は東京の島々に目を向けてみようと思う。

島への道のり

◇竹芝〜神津島

東京地方からの距離 フェリージェット船※飛行機(調布飛行場発)
大島(伊豆大島)108km8時間1時間45分30分
利島134km9時間30分2時間20分-
新島151km10時間2時間20分 35分
式根島157km11時間2時間25分-
神津島172km13時間2時間40分40分

※ジェット船は最短の場合

◇竹芝〜八丈島

東京地方からの距離 フェリージェット船飛行機(調布飛行場発)
三宅島179km6時間半--
御蔵島199km7時間半--
八丈島287km11時間-45分

◇八丈島〜青ヶ島

東京地方からの距離 フェリー
青ヶ島385km2時間30分

◇竹芝〜父島

東京地方からの距離 フェリー
父島984km25時間

◇父島〜母島

東京地方からの距離 フェリー
母島1033km2時間

※表中の航行時間には、停船時間なども含まれます。

都心からもっとも遠い父島・母島への渡航は、まずは東京・竹芝〜父島間を就航するフェリーに乗る。午前10時ごろに出発し、翌日の11時ごろに着く。
運行は週に1回。行ったら不可抗力で1週間戻ってこられない、というのも魅力だ。ときには、うっかり乗船してしまうのも手かもしれない、などという考えも湧いてくる。

小さな非日常が身近に

島へ渡る目的は、ダイビングや釣りなどのマリンスポーツや、ハイキング、温泉、観光などさまざまだが、中には、船旅が目的というマニアもいる。確かに、エンジンの振動を背中に感じながらフェリーの2等船室で過ごす夜は、最近の旅行では味わえない「旅」感を味わうことができる(酔いやすい人は、念のため対策を講じた方が良いだろう)。

せっかく目的の島に近づいても、波が高い場合などは、船が着けられない島もある。陸上の移動のつもりでいると、思いがけず足止めを食らう場合もあるので注意が必要だ。
諸島間の移動手段として、伊豆諸島周辺ではヘリコプターでの輸送がある。上記のような場合は、他の島で下船し、ヘリで移動するという方法もある。片道約6000円からで、毎日運行される。
ヘリに乗るというと非日常的な印象があるが、島での暮らしにおいては便利な交通機関のひとつとして利用されている。

日帰りも可

東京寄りの伊豆諸島に関しては、日帰りで遊びに行くことも可能だ。
例えば、金曜夜10時台のフェリーに乗船すると、翌朝5時ごろに大島に着く。のんびり温泉につかったり、観光地をバスで巡ったり、約半日ゆっくり遊んだあとに、14時台の帰りの船に乗船すれば、夕方には竹芝に戻ってこられる。

もっと手軽に島に行きたい!という人には、ジェット船での旅がお勧め。
例えば、朝8時台に出発すると大島には10時頃に到着する。16時台のジェット船に乗れば、やはり夕方には竹芝に帰ってこられる。

小笠原諸島へのアクセス時間の短縮も検討されている。
2004年には、就航時間を17時間に短縮する超高速のジェット船「SUPER LINER OGASAWARA」の導入に期待が集まったが、燃料費がかかりすぎるなど、公的支援の限界を超えるとの理由から、事実上就航不可となった。
替わりに、都からは空港建設の計画を検討する考えが提示されている。
現在、年間30件ほど発生する急病人の搬送には、自衛隊の飛行艇で8時間を要する。人々の生活にとって空港は不可欠である一方、環境への影響を懸念する声も上がっている。 2009年の世界遺産への登録に向けて、環境の保全と空港建設の両立させる解決法を探っていかなければならない。

伊豆大島では、寒気の影響で例年よりも遅れたが、椿が咲きはじめたという。
以前よりも身近になった東京の島々に、足を運んでみてはいかがだろうか。

※上記以外にもいろいろ航路があります。また、所要時間や出航時間は参考値です。お出かけになる場合は、あらかじめ交通機関のサイトなどでご確認下さい。

関連情報サイト
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1998.07.10 大阪朝刊 1頁 1面 写図有 (全336字)
2005.10.29 地方版/東京 26頁 (全425字)
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