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番狂わせの理由は?
阪神タイガース優勝!ペナント開始前の順位予想は?
2005年10月7日 (text by や)

祝V

中日との首位争いを制し、見事1年越しの優勝を決めた阪神タイガース。下馬評では不利が伝えられていた阪神だが、その躍進の原動力は何だったのか?

G-Searchの「新聞・雑誌記事横断検索」を利用して、今年のペナントレース開始前に各紙で行われた順位予想を調べ、原因を探ってみた。

ペナント開始前の予想は「4位」

新聞各紙ではペナントレース開幕前に順位予想をしていたが、その中で阪神の評価は「4位」前後。新聞社・評論家により上下はあるが、多くの記事ではAクラス入りがギリギリといった厳しい予想をしていた。

一方「1位」予想が目立ったのが巨人。だが、蓋を開けてみると不振が続き、広島と最下位争いをする状況に。テレビ視聴率も不振を極め、ついにはゴールデンでの放送中止までに至った。また昨年優勝を果たした中日は、主に「2位」と予想されている。

結果として誤算が目立ったペナント予想。シーズン開始前にペナントを予想することが如何に難しいかを表しているとも言える。そこで今回は、大きく結果が異なった阪神/巨人の誤算について「新聞・雑誌記事横断検索」から調べてみた。

予想と結果がどう違ったか「阪神」「巨人」から見る

新聞・雑誌記事横断検索を「 セ・リーグ AND (優勝 OR 1位) AND (予想 OR 予想)」として検索。すると46件の記事がヒットした。これらに書かれたペナント開始前のチーム評価では、巨人/阪神はそれぞれ以下となる。

<巨人>

※プラス面

  • 例年以上に調整が順調な清原が万全
  • 復活をかける清原の迫力あるプレーがチームを活気づけている
  • 交流試合のパ本拠地で導入される指名打者制を最も生かせそう
  • キャプラーの守備力、積極的な走塁が光り、チームの弱点である脇の甘さを補ってくれそう

※マイナス面

  • リリーフ投手不在(期待されたミセリもオープン戦で精神面の弱さを見せている)
  • 木佐貫の故障で先発投手不足(桑田に頼ざるを得ない)

打撃陣は清原の引っ張りにより頑張りをみせるが、投手陣については駒不足の不安が残り、桑田の頑張りや若手の台頭が期待されていた。ただストッパーについては、打開策がこの時点で見えていなかった様子だ。

だが結果を見ると、清原は開幕から4番に座ったが期待された数字は残せず、故障を起こした事からスタメン落ちしてしまった。さらに期待されたチーム内ムードへの影響は起用方法について堀内監督との確執が再発し、プラスしたとはいえない状況になった。

これら予想の中で、特に目に付いたのはスポーツ報知における原さんの「最終的には抑えが機能したチームが優勝している。巨人のカギは、ストッパーの確立だろう」というコメント。

また江夏さんの、清原の使い方がポイントと述べたうえで「年間100試合で清原が6番か7番に座ったら、本当に怖い打線になる。逆に、清原に負担がかかる打線を組んできたら、『何やってんの』と言いたい」というコメントも、結果から見ると見事に状況を言い当てていた。

これらから、カギとなるストッパーのミセリが途中退団した事を始めとした投手陣の不振、そしてそれを支えるはずの打撃陣が機能せず、優勝を逃す展開となった読み取れる。

阪神

※プラス面

  • 広島から加入したシーツの安定した打撃
  • 投手陣は井川、福原の2本柱に加え、先発転向の安藤、新人の能見、故障復帰の太陽らが加入
  • 久保田が抑えに回り、ウィリアムスとのコンビで必勝パターンを確立

※マイナス面

  • 故障がちの主力
  • 内野陣の大幅なコンバートによる守備面での不安
  • 藪のメジャー移籍
  • 投手では実力未知数の新人能見に期待がかかるり不安定

プラス面としては広島で実績のあるシーツ加入。先発投手陣に安藤や能見、太陽が追加され、リリーフ陣に久保田がまわり、抑えのパターンを確立した。マイナス面には主力の故障と藪の離脱。それによる新人への負担増が危惧されている。

結果はご存知のとおり優勝。

プラス面で挙げられた抑え投手に今年大車輪の活躍をした藤川が加わり更に磐石に。シーツも期待された活躍を見せた。マイナス面とされた主力の故障は、開幕に間に合わせ復帰できた他、鳥谷の成長により内野コンバートも成功。藪の離脱も下柳らベテランの活躍や杉山の台頭により補えた。

誤算となったのは、能見と太陽が期待された程の数字を残せなかった事。
しかしそれを上回るリリーフ陣の活躍により問題視される事もなかった。

やはり新聞記事から目に付いたコメントを見ると。

掛布さんの「打線もシーツが入り、金本へのつなぎができる。後は、若手投手の台頭次第。巨人、中日のチームバランスが崩れた時は、一気に浮上する」

や、

福本さんの「阪神は中日戦の相性が悪く、昨年も上り調子の時期に、中日に叩かれている。逆にいえば、中日に勝ち越せば、阪神の優勝が見えてくる」

が、この状況を言い当てたように思われる。

故障が少なく期待された選手が期待通りの活躍を見せた阪神が巨人との明暗を分け、要所で中日との競り合いに勝った事で優勝を物にしたということだろう。

これからパ・リーグのプレイオフ、日本シリーズが控えているが、それらが終了すると少し寂しいストーブリーグの時期に突入する。

その間、来年のペナントを予想するだけでなく過去の評論家の予想を見てみると、その予想と現実とのズレから、予定通りに物事が運ばず苦い思いをしている監督の気持ちが分るかもしれない。

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