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2005年度版打ち水大作戦!
食べるものがからだをつくる「マクロビ」って何だ?
2005年8月5日 (text by さ)
陰気な食材

先日、人づてに「マクロビオティック」という言葉を聞いた。新手の経済用語かと思いきや、ギリシャ語で「大いなる生命技術」という意味を持つ、食事に対する思想と実践のことだという。

寡聞にして初耳だったこの言葉で「新聞・雑誌記事横断検索」を使って検索をしてみたところ、190件近くの記事がヒットした。このうち、一番古い1991年から1999年までの件数は9年間で47件、2000年から2005年までの記事は5年半で139件と、近年とみに注目が高まっていることが分かる。

では、マクロビオティックとは具体的にはどういうものなのだろうか。ヒットした記事から付け焼刃的に情報を集めたところ、大まかにだが、以下のような特色があることが分かった。

  • その土地で採れた、旬の食材を食べる
  • 精米しない玄米を食べる、野菜も皮ごと食べるなど、食材を丸ごと活かす
  • 食材の持つ特徴を踏まえ、陰と陽の食材をバランスよく食べる
  • 体に負担をかけやすい砂糖(精製されたもの)や、肉・卵・牛乳などの動物性たんぱく質を避ける

上記の項目を実践すると、いったいどんな食生活になるのだろうか。

具体的には、玄米や雑穀などの全粒穀物を中心に、3割程度を野菜類、1割を豆類・海藻類で摂取する。他に魚・果物・ナッツ類などを週数回採り、乳製品や肉・卵は月に数回程度が望ましいという。砂糖の代用にはメープルシロップや蜂蜜を使う。

絵に描いたような素食が脳裏に浮かんでくる。作るほうは楽でいいが、本当にこれで現代人の体はもつのだろうか?という疑問も浮上してくるが・・・・・・。

食に歴史あり

マクロビオティックの歴史は、なんと昭和初期にさかのぼる。貿易商・食養指導家の桜沢如一氏が世界に独自の食養法を広め、日本よりも先に欧米でメジャーになった。アメリカでは歌手のマドンナやハリウッド俳優が取り入れ、一般にも広く知られているという。日本における近年のマクロビブームは、いわば日本に逆輸入された形となる。

もちろん、日本でも以前から、がん・ぜんそく・アトピーなどをきっかけに実践する人々が存在した。しかし近年では、ダイエットや便秘・冷えなどに悩む若い女性を中心に、美容や健康増進のために始める人が多いという。

マクロビオティックに特化した出版物・レストランも目立ち始めた。オレンジページ社が2002年に発売したレシピ本は発売後すぐに売れ切れ、重版を重ねている。首都圏を中心に、マクロビオティック料理専門のおしゃれなカフェやレストランが増え、気軽に味わえるようになった。メニューの内容も、従来の素食のイメージとはほど遠く、華やかで洗練された料理と洒落た雰囲気を味わうことができる。
 2003年には、新潟県の見附市で学校給食に取り入れる取り組みを始めている。また、病院食としても一部で取り入れられ始めている。

からだは変えられるのか

いったい、なぜ今マクロビオティックが注目され、広まっているのだろうか。従来の「病気を治したい」「余命を少しでも伸ばしたい」という切実な背景から、「なんとなく」「身体によさそう」と気軽な選択肢の一つとして手に取る人が増えているという。実践するとどんな効果があるのだろう。食べ物を変えることで、私たちの体はどれだけ変わるのか。

残念ながら、具体的な医学的根拠に触れた記事は現時点では見つけることができなかった。しかし、その効果のほどは実践者たちの「体調がいい」「体が軽くなった」「元気になった」という言葉の中に見ることができる。

もちろん、人によって効果を感じられる人とそうでない人がいるだろう。また、生活の中に忠実に取り入れることは難しい場合もあるだろう。しかし、健康増進のために始めるのなら、できる範囲で自分自身の食を見直してみて、それにより変わる体を実感できればいいとも思う。肝要なのは、自分の体の変化を自分で感じ取れるようになることだ。ここからは私事で恐縮だが、筆者は今、米に混ぜて炊くだけの雑穀米と海草の酢の物などを夕飯に取り入れるだけの「爪の先マクロビ」を実践している。その効果かどうかは不明だが、以前は月に2〜3個は食べていたケーキやスナック菓子をほとんど食べたいと思わなくなり(年齢のせいだという意見もあるがこの際無視)、体重は2キロ減という結果になった。
目や舌においしい食べ物もたまには必要だが、それは首から下にとってもおいしいのか?ということを考えるようになれば、それが自分や家族を本当の意味で大事にすることへの第一歩につながると思う。

お互いを大事にしながら、みんなで長生きしたいですね。

関連情報サイト
関連記事情報(for G-Searchデータベース)
2003.05.24 地方版/新潟 27頁 写図有 (全736字)
1996.08.05 日食外食レストラン新聞 (全466字)
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