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珍スポーツ「スリッパ卓球」とは?!
2005年7月29日 (text by や)
突っ込みもスリッパで

野球、サッカーに格闘技または陸上など、日夜様々なスポーツが報道されているが、そうした中で、ときおり「あれ?」という気持ちにさせてくれるスポーツがある。それが俗に珍スポーツと呼ばれるものだ。

具体的にはどんなスポーツを指すのか、昨年より”世界大会”として開催され多くの出場者を集めている「スリッパ卓球大会」を例に、G-Searchが提供する「新聞・雑誌記事横断検索」で調べたことを紹介したい。

スリッパ卓球とは?

スリッパ卓球はスリッパ生産量日本一の山形県河北町が考案した珍スポーツ。今年は6月26日に「第2回世界スリッパ卓球大会」が開催され、124人が出場した。

同町では1997年よりスリッパ卓球の全国大会を開催していたが、他にこんなスポーツをする国はないだろう。と、昨年より大胆にも”世界大会”の冠をつけた。

昨年は海外選手の参加はなかったのだが、今年は、世界の名にふさわしく(?)卓球の本場中国やブラジルの留学生が約30人参加したという。

ゲームはスリッパで直径44ミリのラージボールを打ち合い、11点先取の3マッチで行う。

要はスリッパを使って卓球をするというもので、温泉地などで遊んだ事がある人もいるかもしれない。それを競技として本格化したのだ。

スリッパ卓球参加者の感想を見てみると、

「一見ばかばかしいのだが、やってみると面白い」
「ラケットの反発力が少ないため、自然とラリーが続くのが面白い」
「10分もやると誰でもマスターできるのも魅力」

となかなか好評。

その一方で、ラケットが大きくて柔らかい為に、体全体を使わないと上手く球に当たらない等、意外と運動量は多いようだ。

また、使われるスリッパはスリッパ生産日本一の河北町特製のラケット型スリッパで、普通のスリッパより2、3回り大きい。

開発は、スリッパ型の壁掛けや眼鏡入れなど「履けないスリッパ」に取り組む「吉久」が行い、卓球の後は壁に掛けて状差しにできるという。
さらにこのスリッパ、卓球をしやすいように改良が重ねられており、最新型はステンレス板をいれてグリップを強化しているという。ここにスリッパ生産日本一の意地を見るようで面白い。

では、このスリッパ卓球、どのように生まれたのだろうか?
新聞・雑誌記事横断検索を使い調べると誕生までの背景が紹介されていた。

スリッパ生産の危機から誕生

河北町は。もとは草履の産地だったが、昭和30年代ごろからスリッパ生産にシフト。生産量は全国の3〜4割を占めるまでに至った。

ところが国内で販売されるスリッパの9割が海外製といわれる近年、河北町のスリッパメーカーはピーク時の半分以下に減ったという。その危機を乗り越えるため、性能が特化した、他にはないスリッパ開発にしのぎを削り差別化を図るが、やはり厳しい状況であるという。

そうした中、97年に開かれたお年寄りのスポーツ・文化祭典「ねんりんピック」で、過去の卓球世界選手権で多くの金メダリストを産出するなど、卓球が盛んな土地柄から、河北町が卓球の競技会場となった。

全国から集まる選手たちと地元の子どもたちが、町ならではの方法で交流できないか。

そこで、当時の町教育委員会の小林さんが思いつたのが、卓球と、生産量日本一を誇るスリッパを組み合わせたスリッパ卓球なのだ。

この思いつきに、先に紹介した「吉久」社長の吉田さんが意気投合。スリッパ型のラケットを開発するに至った。

その結果、無事「第1回全日本スリッパ卓球大会」は開催され、ねんりんピック参加60チームの代表と、町の子どもたち60人がスリッパを手に戦い好評を得て。今日の世界大会まで繋がる事となったのだ。

その他の珍スポーツを探す

スリッパ卓球の他にはどのような珍スポーツがあるのだろうか? 新聞記事検索で調べてみると主に次のようなスポーツが見つかった。

●スパピンポン
北海道小樽市で開催。
スリッパ卓球と似ており、日用品をラケット代わりにして使いピンポン球を打ち合う

●たくあん石カーリング大会
北海道函館市で開催。
漬物石を使ったカーリング大会。好みの重さの漬物石を二十メートル離れた直径一、三、五メートルの円目がけて滑らせ、チームの総得点を競う。

●ゲタリンピック
広島県福山市松永町で開催(全国のゲタの約六割を生産)
重さ七百五十キロある巨大ゲタをのせた木製のそりを綱で引っ張る「巨大ゲタさばり(引っ張り)」の他、ゲタを使った競技が盛りだくさん開催される。

●長ぐつアイスホッケー
北海道釧路町で開催。
スケートの代わりに長ぐつを使用したアイスホッケー。一チームは補欠二人を含めて十人。ローラーホッケー用の防具を着用して、十分間で得点を競う。長ぐつは氷の上でバランスをとりにくく、すぐ転倒するところが醍醐味。

見ていただくと判るように、これら珍スポーツは自治体により地域活性化を目的として行われるケースが多い。一歩間違えると「あれ?」という方向に行きがちな珍スポーツだが、今後も地域の特性を生かしたオリジナリティ溢れる「あ!」と言わせる面白いものが考案される事を期待したい。

関連情報サイト
関連記事情報(for G-Searchデータベース)
2004.10.15 地方版/山形 27頁 (全328字)
2004.07.31 地方版/広島 23頁 写図有 (全411字)
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