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ウォームビズもはじまりました
先ずは名前から?省エネルックからクールビズへ
2005年5月13日 (text by ゆ)

クールビズ

4月27日、環境省が募集した「夏の軽装」の新名称が「クールビズ(COOL BIZ)」に決まった。この「夏の軽装」が目指すものはなんなのか。「新聞・雑誌記事データベース」で調べてみた。

きっかけは小泉首相

2005年2月、地球温暖化防止を目的として二酸化炭素など6つの温室効果ガスの排出削減義務などを定めた「京都議定書」が発効した。この京都議定書にかかわる対策を推進するために設けられているのが小泉首相を本部長とする「地球温暖化対策推進本部」だ。

3月29日、この地球温暖化対策推進本部の会合が官邸で開かれ、小泉首相が「ノーネクタイ、ノー上着でやります」と宣言したのがきっかけだという。

話を受けた環境省で「『夏の軽装』で十分ではないか」「それでは休日に着るカジュアルな服のイメージ」「ノーネクタイ、ノー上着ではどうか」「ノーという否定的な言葉は良くない」などのやりとりがあり、4月初旬から中旬にかけて公募され、約3200通の応募があったという。

夏の軽装=省エネルック?

「夏の軽装」というと思い出されるのが「省エネルック」だ。
一見すると探検家のようにも見える半袖のスーツで、羽田孜元首相のトレードマークとして覚えている人も多いのではないだろうか。

省エネルックの始まりは1979年。第二次オイルショック後の省エネルギー対策のひとつとして登場したもの。時の大平首相をはじめ、閣僚たちがこぞって半袖のスーツを着用し、PRを行ったが、「服装としてのバランスが悪い」と受け入れられず、普及はしなかった。

コンセプトは「格好よく」

一方、今回の新名称公募の際のコンセプトは、「冷房が28度に設定されたオフィスで効率的に『格好よく』働けるスタイル」。省エネルックのイメージを払拭したいと環境省から公表されたものだ。実際に応募の中から決定された愛称は「クールビズ」で、「涼しい」「格好いい」という意味の「クール」にビジネスの「ビズ」を組み合わせたものだという。

ちなみにこの「夏の軽装」の励行は地球温暖化防止への国民運動の一環でもあり、過度の冷房を抑えて消費電力を少なくすることで、原油換算で三〇・九万キロリットルの省エネ効果が試算されているともいわれている。

クールスタイルコレクション

だが、「夏の軽装、クールビズで」「ノーネクタイ、ノー上着で」といわれても、実際にどんなものをイメージすればいのか。

そんなとまどいの声に応えるべく、環境の日である6月5日に愛知万博(愛・地球博)でエコファッションショーが開催される。

モデルとなるのはなんと財界トップ十数人。日本経団連会長の奥田碩氏を筆頭に、森下洋一・松下電器産業会長、宮内義彦・オリックス取締役兼代表執行役会長・グループCEO、川口文夫・中部電力社長、井植敏・三洋電機会長ら。デザイナーにはコシノヒロコや菊池武夫らを起用し、ノーネクタイ、ノー上着のほか新素材を使った涼しい長袖スーツやシャツ等も披露されるという。

財界トップをモデルに起用することで、話題作りのほか、一般企業への浸透も狙っているのだろう。彼らがステージ上でどんなスタイル・ウオーキングを見せてくれるのかも楽しみだ。

新名称発表の席上、小池環境省は「ビジネスで着られる、安心感をともなったものにしたい」と発言したという。確かに、客先を訪問する・される際の軽装は失礼だと感じる方も多いのではないだろうか。

冷房温度を下げることで省エネとし、CO2の削減、温暖化対策とする。この構想の普及PRを願って付けられた新名称「クールビズ」。名前のインパクトだけが残った「省エネルック」に代わり、この「クールビズ」が、ビジネスでも失礼にならない軽装の本格的な定着のきっかけになることを願う。

関連情報サイト
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2005.04.28 東京朝刊 28頁 総合 写図有 (全363字)
2005.04.06 東京朝刊 3頁 3面 (全419字)
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