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携帯ゲーム機、生き残りはどちらに?
激突!「ニンテンドーDS」VS「プレイステーション・ポータブル」
2005年2月18日 (text by や)

激突!「ニンテンドーDS」VS「プレイステーション・ポータブル」

05年の12月2日に任天堂が新型の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」を発売した。任天堂は既にゲームボーイシリーズにより携帯ゲーム業界に大きなシェアを持つが、これを追う形で、12日に、プレイステーションで家庭用ゲーム機の大きなシェアを確保するソニー・コンピュータエンタテインメントが「プレイステーション・ポータブル」を市場に投入した。

当初から携帯ゲーム機のシェアを巡る対決として注目された両社の新製品。12月のクリスマス商戦と1月のお年玉商戦を経て、どのような決着がついたのかG-Searchの「新聞・雑誌記事横断検索」から調べてみた。

販売初日を比較する

12月2日に先行して発売をしたDSでは、発売を待ちきれないゲームファンにより量販店前に行列ができた。

大阪のヨドバシカメラマルチメディア梅田では、午前6時頃から行列が発生し、2時間早めた開店時には約70人の行列ができたという。

DSに遅れる事10日、12月12日に発売をしたPSPでは、上で紹介したヨドバシカメラマルチメディア梅田には午前6時の発売前には約700人の行列ができ、東京・新宿などの量販店では1000人を超える人々が行列を作った。

中でも西新宿のヨドバシカメラでは1300人がひしめく大人気で、行列に一番乗りした人物は、前日の午前11時から並んだというから驚く。

このように、販売初日の行列度合いとしては、PSPがDSを大きく上回ったようだ。

ハード販売台数は任天堂リード

両社の人気について、発売初日の行列だけを見るとPSPがリードしたように見える。だが実際の販売台数では、DSが販売開始から4日間で約44万台を販売したのに対しPSPは発売初日は約16万台に留まり、その後の販売も延び悩んだ。

04年末の販売実績を比べるとその差は明確だ。

DSは、国内販売に先行して米国販売を実施しており、米国販売台数を含めると、昨年末で約284万台も販売した事となる。この284万台のうち北米で販売された台数は136万台とされており、国内販売台数は148万台にも上る。

一方PSPは、年末の段階で約51万台を販売。国内規模だけでも約2.6倍の溝を空けられた計算だ。

販売初日は午前中にも完売する店舗が多かったPSPだが、なぜその後伸び悩んだのか?原因はPSPの増産体制にあった。

上で紹介した初日の販売台数に対する出荷台数を比較すると、DSの53万台に比べPSPは19万台と圧倒的に少ない。
また販売目標台数からしても、PSPの年内販売目標台数は50万台と少なめで、当初より増産体制が整えられず出遅れを見込んでいた事が判る。

では、PSPが増産体制を整備できなかった事情には何があるのだろうか?

やはり「新聞・雑誌記事横断検索」により調べてみると、PSPでは据え置き型のPS2に匹敵する性能を出す為に高機能の液晶画面と最先端の半導体を多く使用。
その結果、増産体制の整備が遅れた他、初期に出荷された製品にボタンの動作不良が発見され、その回収と改善に手間を取られたことも製造に響いた事が判った。

ソフト販売はPSPがリード

DSの販売状況は任天堂の予測をも超えており、任天堂では、平成16年度販売計画を従来予想の500万台から600万台に引き上げると発表した。

だが、好調なハード販売の一方で、DS向けゲームソフトの販売本数は1500万本から1000万本に下方修正する発表も行っており、ソフト販売面での不振が明らかになった。

出荷台数とソフト販売本数を比較すると、DS用ソフトの販売本数は501万本と、本体1台あたりにつき2本に届いていない。

一方PSPでは、約130万本を販売しており本体1台あたり2.5本ペースと堅実な売上を見せている。その裏付けから「生産が追いつけばハード販売は確実に増える」と巻き返しに自信を感じるコメントが見られる。

増産体制が整ったPSP、ソフト開発と販促に力を入れるDS

このように、ハード/ソフト面で一長一短を見せる両社だが、今後の展開について記事から調べてみると、それぞれ次の施策を検討している事が判る。

<PSP>
・増産体制を整備し月産200万台に引き上げる。
・05年3月24日に北米へのハード販売を開始し、今期中に出荷台数を300万台まで引き上げる予定。

<DS>
・DS関連のソフト開発を加速する為に開発費用を期初計画から20億円積み増す。・テレビ、量販店イベント等を実施する広告宣伝費も30億円積み増す。
※これらの開発費、広告宣伝費はそれぞれ過去最高金額

今後の両社は、ハードの増産体制を強化するPSPと、ソフト開発及び販促に力を入れるDSに分岐した上で携帯ゲーム機のシェア獲得を目指し争う事となり、ハード販売面でのアドバンテージをDSが生かせるか、PSPが販売体制を強化する事でDSのシェアを奪えるかが見所となる。

ゲームファンとしては両社の競い合いにより、どのような商品が生まれるか非常に楽しみであり今後の展開に期待したい。

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