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いつでもウトウトできます
スイミンルーム登場!変化する睡眠事情
2005年1月6日 (text by や)

睡眠ルーム

お昼を食べた後、午後の仕事中についウトウトしてしまう。サラリーマンならば誰にでも経験のある事だろう。

こうした時に仮眠を取る事ができれば、頭をすっきりさせて仕事に向えるのだが、オフィスや出先で仮眠を取れる場所や時間はなかなか少なく、車内や喫茶店で仮眠を取るサラリーマンの姿をよく見かける。

こうしたサラリーマンをターゲットとしたサービスが人気を集めている。それが東京都港区にオープンした「スイミンルーム」を代表とする仮眠用の施設だ。

※以下の情報は2005年時点のものです。松下電工(現パナソニック電工)による「スイミンルーム」サービスは終了されています。ご注意下さい。

このサービスは松下電工が汐留で開く「ナショナル住まいのショールーム」内にある昼寝部屋だ。04年6月にオープンしたこの部屋では「眠り」を軸として、異なる業種による睡眠技術を各種取り入れている。

ベットに横たわりながら大画面に映し出された森林の映像や音を聴き、ベットから伝わる振動を感じているうちに眠ってしまい、起きる時間になると起床用のシステムが作動する。といった具合で、60分2,000円の予約制ながら、予約がほぼ一杯と反響が良い。

サラリーマンの昼寝場所の提供というサービスは、昼寝という行為に後ろめたさがあるのだろう、今まで堂々とこうしたスペースがオープンする事は少なかった。しかし昼寝をすること自体は悪いことではない。むしろ椎間板を矯正し、脳をリフレッシュさせることで仕事効率が上がる他、居眠り防止につながるなど、デスクワークはもちろん車の運転などをする人にも推奨できるものだ。

では、こうしたお昼寝サービスは身近に存在しないのだろうか?「新聞・雑誌記事横断検索」を用いて調べた。

眠りをビジネスに

昼寝に関するサービスを調べる為、キーワードを「昼寝 AND ビジネス AND (スペース OR 空間)」として記事検索をすると50件近くの記事がヒットした。

これらの記事にはスイミンルームを始めとした様々な睡眠ビジネスが紹介されている。

  • 大阪の梅田スカイビルにある「クラブバッカーノ」
    予約制の個室が8部屋。1回500円、2500円で1カ月フリー利用可。
    1日約200人の利用がある。
  • 東京・日本橋の会員制の昼寝部屋「GOOD SLEEP SALON NAPIA」
    03年12月にオープン。
    会員制ならでは安心感があり、会員は100人に迫る勢い。
  • 新宿・歌舞伎町のビジネスホテル「カフェホテルツカサ新宿」
    04年8月にオープン。ビジネスホテルの部屋を時間貸しする。
    個室での睡眠のほか机を利用した書類整理もでき、出掛けにシャワーを利用できるなどビジネスマンの利用が目立つ。
  • 会社用の抱き枕「デスクピロー」
    外出できず昼寝をやり難い人向けのユニークな昼寝グッズ。
    これを机の上に置き抱きつくように寝れる。

こうした睡眠関連ビジネスが広がりをみせている背景には、眠りが健康/美容の為の重要な要素であると消費者に浸透したからと見られている。

その中でも特に先行している企業が先に紹介した「スイミンルーム」を提供する松下電工だ。同社では睡眠関連市場を2兆円と試算しており、03年に打ち出した眠り関連事業の強化戦略では、07年を目標に年商50億円(現在約30億円)へと成長させるプランを持っている。

そうした眠り関連事業の強化に向け、パラマウントベッドなど異業種の9社と03年末に「快眠コンソーシアム」を設立。照明やベッドなど各社の得意分野で商品・アイデアを出し合い、眠りを総合的ビジネスととらえて取り組んだ。
その結果、様々な睡眠関連技術が使用される「スイミンルーム」の成功につながったのだ。

昼寝のコツ

いかに昼寝が素晴らしいとはいえ、スイミンルームのような施設が身近にない場合、やはりオフィスや近場の休憩場所で昼寝をしなくてはならない。そこで、昼寝をするにあたってのコツが無いものか、やはり記事データベースを使い調べてみた。

すると、03年に厚生労働省の検討会が発表した「健康づくりのための睡眠指針(快眠七カ条)」という快適な睡眠をとる為の手法についての記事を発見した。

そこでは、従来必要とされていた八時間睡眠にこだわるべきでない事や、就寝前の寝酒が眠りの質を悪くするなど、具体的な安眠手段が紹介されている。

また他の記事からは、昼寝のコツとしては以下の手法を発見。

  • 昼寝の理想的な長さは15−20分
  • 昼寝をする時間帯は正午から午後3時ごろが望ましい
  • 目覚め方のコツは、眠る前に「15分後に起きる」と自分に言い聞かせて自然に目覚める自己覚醒(かくせい)が一番スッキリする
  • 眠る前にコーヒーや紅茶などでカフェインを摂取すると良い(カフェインは吸収に約30分かかり、目覚めるころに体に覚醒作用が働く)

これらを読むと、一般的な睡眠についての通説と異なる部分が多く興味深い。睡眠も科学的に研究され様変わりする時代に近づいたという事だろう。

新年の開始にあたりまずは健康を気遣いたいものだが、今年はそのきっかけとして変化しつつある睡眠について考えてみるのも面白いかもしれない。

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