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今年もいろいろありました
2004年流行語大賞が決定!
2004年12月16日 (text by な)

流行語

年末恒例の流行語大賞が決定した。これは毎年12月上旬に発表されるもので、現代用語の基礎知識という本の読者審査員のアンケートから上位語がノミネート語として選出され、そこから審査委員会によってトップテン語、年間大賞語が選ばれるというものだ。

この流行語大賞。昨年までは正式名称「新語・流行語大賞」として親しまれていたが、今年から「ユーキャン流行語大賞」として名称が変更された。

公式発表によると、”この賞は、1年の間に発生した様々な「ことば」のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの。”とある。

1984年から今年で21回目を数える流行語大賞だが、過去どんな言葉が世間をにぎわせたのか、「新聞・雑誌記事横断検索」を使って調べてみた。

検索するキーワード

新聞・雑誌記事横断検索」に収録されている記事は最も古いもので、1985年以降となる。残念ながら第1回(1984年)の分は調べることができないので、第2回以降の大賞を調べてみることにする。

検索キーワードを「流行語大賞」として検索を実行すると、2204件ヒットする。これでは全てを調べることができない。

ヒット件数が多い場合、取れる方法は二つある。一つは『絞込検索(注1)』を使う方法、もう一つは『検索キーワードを変更する』である。今回は『検索キーワードを変更』して再検索をする方法を行ってみた。

(注1:『絞込検索』とは、検索された記事本文の中から利用頻度の高い言葉を抽出し、and もしくは not で選択することによって、ユーザが再検索をするときの補助をするものである。)

まず、流行語大賞発表に関する記事の書き出しを予想してみる。おそらく「今年の流行語大賞は・・・」や「この1年間で流行した・・・」などが考えられるだろう。そこで検索キーワードを「流行語大賞 and ( 今年の or 1年間 or 一年間 )」として検索を実行してみると、749件ヒットした。さらに検索対象紙を過去長期分を収録している全国紙4紙に絞り再検索を実行すると、312件になる。

過去の大賞

流行語を辞書で調べると「ある一時期に興味をもたれ、多くの人々によって盛んに使用される単語や句。はやり言葉。」とある。また新語は「新しく作られたり外国語から取り入れられたりして、最近使われるようになった語。新造語。」と定義されている。

つまり流行語大賞は”その年に盛んに使用されたことばや新しく作られたことば”ということになる。

このことを踏まえて過去の大賞を調べてみた。

記事によると過去の大賞は以下のとおりである。(第2回(1985年)の記事は収録されていなかったため検索はされなかった。)

2004年チョー気持ちいい!北島康介さん
2003年毒まんじゅう
なんでだろう〜
マニフェスト
野中広務さん
テツandトモさん
北川正恭さん
2002年タマちゃん
W杯(中津江村)
佐々木裕司さん・黒住祐子さん
坂本休さん
2001年小泉語録の6語小泉純一郎さん
2000年IT革命
おっはー
木下斉さん
慎吾ママさん
1999年ブッチホン
リベンジ
雑草魂
小渕恵三さん
松坂大輔さん
上原浩治さん
1998年ハマの大魔人
だっちゅーの
佐々木主浩さん
パイレーツさん
1997年失楽園(する渡辺淳一さん・黒木瞳さん
1996年自分で自分をほめたい
友愛/排除の論理
メークドラマ
有森裕子さん
鳩山由紀夫さん
長嶋茂雄さん
1995年無党派
NOMO
がんばろうKOBE
青島幸男さん
野茂英雄さん
仰木彬さん
1994年すったもんだがありました
イチロー(効果)
同情するならカネをくれ
宮沢りえさん
鈴木一朗さん
安達祐実さん
1993年Jリーグ川淵三郎さん
1992年うれしいような、かなしいような
はだかのおつきあい
成田きんさん・蟹江ぎんさん
同上
1991年…じゃあ〜りませんかチャーリー浜さん
1990年ファジィ三上遵太郎さん
1989年セクシャル・ハラスメント河本和子さん
1988年ペレストロイカソロビエフ・ニコラエビッチさん
1987年マルサ伊丹十三さん・宮本信子さん
1986年究極雁屋哲さん

これを見ると、純粋な流行語だけではなく、流行したものなども含まれているのがわかる。ドラマの失楽園やW杯などがこれに当たる。

具体的に流行語はどのような使われ方をされてきていたのか。10年前の「すったもんだがありました」、「イチロー(効果)」、「同情するならカネをくれ」を元に調べてみた。

すったもんだがありました

これは女優の宮沢りえを起用した当時のテレビコマーシャルでのキャッチコピーである。しかし、この言葉が流行した理由はそれだけではないようだ。

記事によると、政治やマスコミの世界でいわゆる”すったもんだ”の騒動があり、以前より放映していたCMのキャッチコピーが世相を予想していたかのようなに受け取られ、大きく流行したようだ。1994年はバブル崩壊直後に当たり、不況による”すったもんだ”騒動が多発していた。

イチロー(効果)

現在では野球に興味の無い人でも知らない人はいないイチロー選手だが、当時20歳の同選手が日本人では前人未到の200本安打達成による経済効果を表した言葉である。

記事によると、代表的な効果は次のようなものがある。

  • 球団最多となる観客動員数を記録
  • チーム全体のグッズが1試合あたり前年費4割増しになり、発売後すぐに売り切れ状態に
  • 同グループ会社が経営するホテルなどでは、背番号の51にちなんだ特別料金を設定するなどお祝いムード一色に

プロ野球は1994年当時、前年に開幕したJリーグの人気に押されていた。しかし、この若きスターの誕生で、若い女性ファンが増え、球場にも足を運ぶようになった。新たなファン層を増やすことが出来たことが一番の効果と言えるかもしれない。

同情するならカネをくれ

今でも耳にすることのあるほど印象の強いことば。これは当時の人気ドラマで女優の安達祐実さんの名セリフ。

ただ当時の学生からの支持は得たものの、反対意見も多かったようだ。記事によれば、過激すぎるドラマの内容やセリフに対し、教育委員会や父母から抗議の電話が殺到したという。

流行語大賞になった”同情するならカネをくれ”の他にも次のようなセリフがある。

  • ”まだまだ青いね。一生青春してろ”
  • ”人は裏切るものなんだ”
  • ”もう十分生きた上に、まだカネ持ってるなんてずうずうしいから、取ってやったんだよ”

確かに過激すぎるとも言えるセリフではある。しかし、それでは流行はしないはずだ。おそらく不況の中、心が荒んでしまった人たちの本音を表に出しただけなのかもしれない。

本当の流行語

21年間に渡り流行語大賞は発表されてきた。毎年どのような言葉が流行語に選ばれるのか興味を持っている人も多いはずだ。

しかし、発表される大賞が全ての人にとって流行語となっていたのだろうか。おそらくそうではないだろう。本当に流行したことばというのは、その人自身が考える、もしくは感じるものなのである。

もうすぐ2004年も終わる。

自分自身の中で、今年”流行したことば”を思い出してみてはどうだろうか。

関連情報サイト
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2004.12.02 東京朝刊 27頁 社会 写図有 (全672字)※本文50円
1995.12.02 東京朝刊 30頁 社会 (全473字)※本文50円
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