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ブームはどこまで続くのか
効果は100点?!大人気コエンザイムQ10
2004年12月9日 (text by や)

コエンザイム

コエンザイムQ10が大流行である。

発音すると「こえんざいむきゅーてん」という聴きなれないイントネーションを持つこの商品、健康食品素材の一つなのだ。近年、これを用いた栄養補助食品や化粧品が発売され「顔のしわが消える」「疲れにくくなる」と老化防止や健康維持に効果がある万能の製品として人気を集めている。その効果は多岐にわたり「100年に一度の素材」とも言われる程だ。

従来、医薬品として提供されていたコエンザイムQ10だが、今年の10月より、化粧品への配合が解禁され、参入企業約200社による新製品の提供ラッシュとなっている。

日に日にニーズが高まるコエンザイムQ10だが、なんと量産に成功したのは世界でも日本の国内企業4社のみ。
そのうち昨年度、全世界シェアの約65%を提供したカネカでは、生産量を昨年度に比べ倍増した。それでも引き合いの半分程度にしか応えられない状況だという。
コエンザイムQ10の、生産が追いつかない人気により、薬局では入荷されてもすぐに売り切れ、現在、品不足が続いているという。

ここまでの効果と人気を持つコエンザイムQ10だが、そもそもどのような製品なのか?「新聞・雑誌記事横断検索」から調べてみた。

そもそもコエンザイムQ10とは何か?

新聞・雑誌記事横断検索」に初めてコエンザイムQ10が登場したのは1992年となる。アルツハイマー患者へコエンザイムQ10を摂取させる治療を行ったところ、痴呆の進行をとめる事に成功したとの記事だ。

コエンザイムQ10関連の記事を調べると、その効用について次の事が判った。

  • もともと体内にある補酵素(細胞中のミトコンドリア内に存在)
  • 体内でのエネルギー産生過程では不可欠な成分
  • ビタミンEに似た構造を持つことから抗酸化作用も強い

こうした性質から、心疾患対応・老化防止・疲労回復・美容・スポーツ選手向けなど栄養補助食品として利用される他、コレステロールの発生原因となる活性酸素を除去する抗酸化食品としてダイエット効果も注目を集めているらしい。

この素晴らしい効果をもつコエンザイムQ10だが、本来体内に存在する分量は、20歳ごろをピークに減って行き、40歳ごろになるとコエンザイムQ10の不足により老化が進行するといわれる。

その為、貴重なコエンザイムQ10の減少を補う商品が人気を集めているのだ。

日本・世界での普及

コエンザイムQ10の量産化は、1970年代に日清製粉が世界ではじめて成功。1974年に厚生省がうっ血性心不全の薬に認可し利用が始まった。
利用が伸びたのは2001年4月から食品用途への使用が認められたことからだ。主にサプリメントとして利用されたこれらは、当時国内メーカーだけが生産していたが、海外、特に米国では日本国内より注目度が高く、日本からの輸入品を使った健康食品への普及が進んでいた。
ようやく日本でコエンザイムQ10が話題となったのは、化粧品用途への使用が許可された今年10月からとなる。

日本では出遅れた感のあるコエンザイムQ10だが、欧米では約10年前から話題になっていたようだ。

記事によると、1998年に、世界で初めてコエンザイムQ10配合クリームを発売したドイツのバイアスドルフ社は、50歳の女性の目尻に8週間コエンザイムQ10入りのクリームを塗る実験を行った。そうした所、シワの深さが27%も改善されたという。

同社では「肌の水分やコラーゲンと深い関係があるヒアルロン酸の合成を促す効果を確認した」と報告している。

人気の火をつけた「あるある大辞典」

化粧品の発売の他、国内でのコエンザイムQ10人気に火をつけたのがテレビ番組の「発掘!あるある大辞典」だ。過去にも黒ごまやニガリブームを生んだこの番組では、2004年9月12日の放送でコエンザイムQ10を特集した。

新聞記事でのコエンザイムQ10の取り扱い件数は、この日を境に増加。月毎にヒット件数を比べると下のようになった。

  • 6月:8件
  • 7月:10件
  • 8月:11件
  • 9月:11件 ※あるある大事典で紹介
  • 10月:46件
  • 11月:27件
  • 12月:6件(9日現在)

特に9月、10月の検索結果について調べると、コエンザイムQ10人気の背景にテレビ番組(発掘!あるある大事典)の影響を上げる記事が多く、その影響が伺える。

その中でテレビ番組を扱う記事では、過去にあるある大事典で火のついた「にがり」等ブームで店頭から商品が消えた事を引き合いに、コエンザイムQ10でも同様の事態になるのでは?と懸念を寄せている。

ここで予想された通りに各店で品不足を起こす現状をみると、日本人の健康への欲求の強さと、情報バラエティ番組の影響力が改めて認識される。

とはいえ、このコエンザイムQ10ブーム。普及により「使う人」と「売る企業」両方の健康に役立つ貴重な健康素材だ。本格的な普及を前に、粗悪品の出回りを防止するなどの対策も取られつつあるようであり、今後の販売展開に期待したい。

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