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2004年10月22日更新

缶詰誕生からなんと200周年!

日常生活に欠かせなく普段何気なく使っている缶詰が、なんと今年で誕生から200周年を迎えたという。

200周年記念にあたっては、記念イベントの「缶・びん詰、レトルト食品フェア」が「缶詰の日」とされる10月10日の直前にあたる7日〜8日の2日間、有楽町の東京国際フォーラムで開催。2万人の来場者を集め大成功で終わった。

ところで、ここまでの歴史を持つ缶詰はそもそも誰が作ったのだろうか?
新聞・雑誌記事横断検索を使い調べてみた。

キーワードを「缶詰(200周年 OR 200年)」として検索を実行すると、約60件(2004年10月現在)の記事がヒットした。

ヒットした件数を新聞毎に見てみると、日本食糧新聞に掲載された分が半数近くあり、専門紙としての特性が伺えて面白い。

●缶詰の発案は「ニコラ・アペール」氏

缶詰の原理は「密封」と「殺菌」過程にあるのだが、これを1804年に発明したのがフランス人のニコラ・アペールだ。

そもそも発明の起源は、ナポレオンがフランス人兵士向けの携帯食料としてアイデアを募ったもの。軍艦などで遠征中の兵士が栄養失調になりがちなフランス軍の士気低下を危惧したナポレオンが、食品の新しい保存方法を募集した。それに応募したニコラ・アペールの案が採用された事が始まりなのだ。

缶詰の原理となるアペールのアイデアは、調理した食品をビンに詰めて温め、空気を追い出しコルク栓をする事で保存する物。この保存方法の発明に対し、ナポレオンは1万2千フランの賞金を贈っている。

日本食糧新聞の記事ではこの時代の公文書についても触れられており、それによると「ニコラ・アペールの加工食品(瓶詰め)が船員を死から救いあげた」と書かれており、当時の軍事下での実用性についても確認できる。

すでに軍事利用されていたこの技術が世間一般に知れ渡る契機となったのが、1808年にアペールがフランス産業振興連盟に提出した3本の密封されたミルク瓶だ。これが6年後に開封された所、試飲すら可能な状態だった事から、製法の正しさが認められ「アペール法」として広まったのだ。

その後ブリキによる保存方法も開発され、イギリスで世界初となる缶詰工場が建てられ、缶詰の普及へつながった。

●日本での缶詰誕生

日本での缶詰は、1871年に長崎の松田雅典氏がイワシの油付け缶詰を製造したのがはじめとされる。その後、1877年の10月10日に商業的生産が開始され先に紹介した「缶詰の日」の所以となったそうだ。

この缶詰生産が大きな発展を遂げるきっかけとなったのが、日露戦争だ。

缶詰誕生がナポレオンによるフランス軍向け食料提供だったのと同じように、軍用食料として日露戦争が契機となり缶詰が発展した類似性が興味深い。

さて、こうした缶詰誕生にいたるまでの歴史や缶詰製法に関する情報は、「日本食糧新聞」に詳しい。「缶詰の日」を控えた9月13日には「缶詰特集」と「缶詰誕生200周年記念特集」を行っており、当日だけで20もの特集記事が検索にヒットする。

特集内容は、缶詰生誕の歴史から200年前の缶詰について作り方の紹介や、日本における缶詰の歩みまで多岐にわたり、生誕200周年を迎えたこの機会に読んでみると面白いかもしれない。

※次回更新日は、10月28日(木)の予定です。 バックナンバーを見る トップにもどる
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