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旬の話題
2004年9月24日更新

漫画・アニメの実写リメイクブーム到来!

最近、アニメや漫画の実写リメイクがブームとなっている。

実写リメイクされた作品としては、大人気脚本家の宮藤官九朗が脚本を手がけ話題となった松本大洋・原作の「ピンポン」や、全米デビューした宇多田ヒカルの旦那さんでもあるフォトグラファーの紀里谷和明による「新造人間キャシャーン」。また永井豪・原作の「キューティハニー」が、「新世紀エヴァンゲリオン」で一躍脚光を浴びた庵野秀明監督により映像化された事が記憶に新しい。

また、今も「忍者ハットリくん」の劇場版「NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE」が上映され、ハットリくんをSMAPの香取慎吾が、ライバルのケムマキをガレッジセールのゴリが演じるなど原作のイメージをガラッと変えた演出が話題だ。

これらアニメ・漫画の実写リメイク作品は、この数年でにわかに急増したように見られる。こうしたリメイクブームの背景には何か関連性があるのだろうか?
新聞・雑誌記事横断検索を使い調べてみた。


● リメイク映画の情報を記事DBから探す

先ずはキーワードを 「(漫画 OR アニメ) AND (実写化 OR 実写版 OR リメイク)」として検索を実行。すると400件以上の結果がヒットした。

記事見出しから作品名を抜き出してみると、ここ数年で10作品以上も映像化されている事がわかる。

    公開前作品
     「鉄人28号」
     「デビルマン」
     「頭文字D」
     「ドラゴンボール」
     「新世紀エヴァンゲリオン」

    公開作品
     「くりいむレモン」
     「忍者ハットリくん」
     「キューティーハニー」
     「新造人間キャシャーン」
     「エースをねらえ!」
     「美少女戦士セーラームーン」
     「ラスト・クォーター」
     「ぼくんち」
     「あずみ」
     「ドラゴンヘッド」
     「ピンポン」

記事を読み進めると、ハリウッドを始めとした海外の制作会社による映画化の記事が見つかった。
これによると「ドラゴンボール」がスターウオーズに続くハリウッドの看板映画として企画され、なんとスピルバーグかジョージルーカスによる監督が噂されている他、「ロード・オブ・ザ・リング」を製作した会社との共同制作となる「新世紀エヴァンゲリオン」の実写映画化が予定されている。

こうしたリメイクの多くが昔のヒットアニメをベースとしている点で共通する。
これは、作り手の主流が1960年代生まれとなってきたことが原因と見られ、映画だけでなく音楽でも同様の傾向が見られている。その結果、大人にとっては懐かしく子供にとって新しい物として受け入れられリメイクブームへと繋がったようだ。

もちろんCGを始めとした特殊効果の進歩もこうしたリメイクに拍車をかけている。アニメでしか表現できなかった未来世界やアクションを実写で再現できるようになったのだ。
CGによるアクションと聞くとハリウッド映画の「バットマン」や「スパイダーマン」に代表されるCGを多く使った作品を想像するが、一部のリメイク作品ではアニメ文化の強い日本ならではの一味違った表現を取り入れており面白い。

「キューティーハニー」の庵野監督は「ワイヤアクションは新味がない。CGは人間の表情をうまく出せない。生身の人間が汗をかいている感じや、歯を食いしばっている表情を出したかった」と、アニメと実写を融合させた独自技術「ハニメーション」を開発。

派手なアクションシーンにアニメを合成することで、アクションシーンに役者の演技を組み込むことに成功した。その効果は如実に現われており、どこか平面的な印象の残るCG映画とは違い表情豊かなアクションシーンが表現されている。

リメイクブームとCG技術の進化は、アニメ映画にも影響を与えている。

2004年に、海外でも高い評価を得ている士郎正宗原作の「アップルシード」が劇場公開された。こちらはアニメ映画なのだが、「ピンポン」の監督をした曽利文彦がプロデューサーとして参加し、国内初の全編フル3Dアニメとして作られたのだ。

ここではモーションキャプチャーを使い実際の人の動きを取り込む手法を使い、なんと絵を描くことなくアニメを製作しているのだ。とはいえ2Dアニメが主流の日本らしさも出しており、一見すると手描きアニメのように見える仕上げを施している。

実写映画でアニメ手法を使いアニメ映画で絵を描かない。この面白い現状を見るとアニメと実写の垣根が無くなる時代がもうすぐ到来するのでは?日本のアニメ技術の進化にそんな可能性を感じさせられた。

※次回更新日は、9月30日(木)の予定です。 バックナンバーを見る トップにもどる
このコラムについて

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