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2004年6月17日更新

ビジネスモデル定着?フードテーマパークって何?

バブル期に作られた大型テーマパークの経営が行き詰まる中、小粒ながら味わい深いフードテーマパークが人気を集めている。

フードテーマパークとは、統一テーマのもとに複数の飲食店舗が集合した新しい形態の飲食施設だ。テーマに合わせた施設設計により、アトラクション性、エンターテイメント性を持たせ、単純な飲食店街とは違ったテーマパーク的な娯楽施設としても楽しめる。

元祖は94年に横浜市にオープンした「新横浜ラーメン博物館」。その後、01年にオープンした「横濱カレーミュージアム」の成功がピックアップされ、全国へ広まる結果となった。


●フードテーマパーク開業の歴史

新聞・雑誌記事横断検索を利用して新聞記事に掲載されたフードテーマパークについて調べると、様々なフードテーマパークの開設記事が見つかった。主なテーマパークを年代ごとに整理してみると下のようになる。

    94年
     ・ 新横浜ラーメン博物館

    99年
     ・ 清水すしミュージアム

    01年
     ・ 横濱カレーミュージアム(横浜市)
     ・ 小樽運河食堂ラーメン工房(北海道小樽市)
     ・ ラーメンスタジアム(福岡市)

    02年
     ・ 全国ご当地らーめん処(神奈川県海老名市)
     ・ 千里中華街(大阪府豊中市)
     ・ 池袋餃子スタジアム(豊島区)
     ・ なにわ食いしんぼ横丁(大阪市)
     ・ 北海道ラーメン道場(北海道千歳市)
     ・ らーめん七福神(さいたま市)
     ・ 泉が丘ラーメン劇場(大阪市)

    03年
     ・ 明石ラーメン波止場
     ・ 浪花餃子スタジアム
     ・ アイスクリームシティ(豊島区)
     ・ スイーツフォレスト(目黒区)
     ・ 大阪ヌードルシティ〜浪花麺だらけ〜(大阪市)

    04年
     ・ 津軽ラーメン街道(北海道五所川原市)
     ・ 東京シュークリーム畑(豊島区)
     ・ 道頓堀極楽商店街
     ・ 高松拉麺築港(らーめんポート)

    上の一覧で「」印がついているものはナムコによるもの。全国のフードテーマパークを見回すとナムコによる企画が如何に多いかが判る。企画は全てヒットしており、現在までのところ全勝状態だ。

●ナムコのフードテーマパーク展開

フードテーマパークの元祖は新横浜ラーメン博物館だが、フードテーマパークをビジネスモデルとして全国に広めたのが(株)ナムコ企画による横濱カレーミュージアムだ。

横浜丸井インテリア館が閉店した際に、跡地として予定されるゲームセンターのアトラクション企画がナムコでナンジャタウンなどのテーマパーク企画をする池澤守氏に持ちかけられた。これがカレーミュージアムの始まりだ。

当初ゲームセンターにロボットを設置して集客する予定だったが、採算面から別方面の企画を検討。池澤氏のアイデアによりフードテーマパークが企画され、横浜が発祥といわれるカレーをテーマとしてカレーミュージアムが発足したのだった。

これが大当たり。

結局、カレーミュージアムでは初年度だけで168万人来場、売り上げは15億円をも上げた。


●フードテーマパーク、ナンジャタウンを黒字に

当時ナムコにはフードテーマパークを専門に受け持つ部門が無く、ナンジャタウンのスタッフ4名からなる「チームナンジャ」を結成した。同チームはカレーミュージアムの成功に続き、福岡で「ラーメンスタジアム」を企画、これも成功させた。

そして開業以来赤字の続く自社のエンターテイメント施設「ナンジャタウン」のてこ入れとして「池袋餃子スタジアム」を同施設内にオープン。
その結果、池袋餃子スタジアムでは、年間見込み100万人の来場者が11ヶ月で203万人と大幅に上回る成果を上げ、約11億7千万円の売上を記録。
これによりナンジャタウンも来場者が大幅に増加し、ナンジャタウンの創業8年目にして初の黒字化に貢献したのだった。

自社ビジネスであるナンジャタウンを黒字転換させた餃子スタジアムの成功からは、フードテーマパークの集客性だけでなく、地域経済への波及効果も認められる。

フードテーマパークによる地域経済への波及効果は、先の横濱カレーミュージアムでも見られる。

横濱カレーミュージアムの出店地となる伊勢佐木町の調査(2001年調査)では、横濱カレーミュージアムがオープンする2年前と比べ、来街者が24%も増え、地元商店街や横浜松坂屋の売り上げ増にも貢献した。

これらの実例から、地方の町おこしや再開発などを目的としたフードテーマパーク開設に注目が集まっている。

こうしたフードテーマパークの動向に対し、ナムコの池澤氏は「千円札一枚で本物の食を味わえる手軽さと、非日常的な遊びの楽しさが魅力。今後三年で全国に数十カ所はできるかも(02年)」と語っている。

その言葉どおり全国展開ラッシュを迎えつつあるフードテーマパーク。これからは利用者の飽きや、各テーマパーク同士の集客争いが想定される。

それを乗り切る為の、出店者側のアイデアが重要となる局面を迎えつつあるようだ。

※次回更新日は、6月24日(木)の予定です。バックナンバーを見る トップにもどる
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