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放送開始から既に1年以上経過するにも関わらず、話題が絶えることのない韓国ドラマ冬ソナこと「冬のソナタ」。果たしてこの人気の源は何だろうか?
今回は、ビジネスデータベースを活用してこのドラマの人気を探り、データベースならではの情報を紹介したい。
●そもそも「冬のソナタ」とは?
冬ソナはサッカーW杯終了後に韓国ドラマが次々日本に紹介される中、NHK・BS2で2003年4月から放送された(最終回は2003年9月)。
放送当初より、古典的なメロドラマが20代〜50代までの女性に受け、原作本がベストセラー書籍に並ぶなど人気はあったが、あくまでカルト的ヒットに留まっていた。
そうした視聴者からの強い反響を受けたNHKは、再放送時期を当初予定より早め12月15日から26日までのクリスマスシーズンに変更、さらに時間帯もゴールデンタイムにずらし集中放送をしたところ、これが大ヒット。
再放送が終了するや否や関連書籍やDVDが飛ぶように売れ、現在に至るまでブームが続く事となった。
実際に 新聞・雑誌記事横断検索 で冬ソナを検索すると、掲載件数は下の通りとなった(検索対象紙を「毎日新聞」「朝鮮日報」「日刊スポーツ」として絞込みしています)。
■2003年
・ 3月 : 1件 ※「冬のソナタ」放送開始
・ 4月 : 0件
・ 5月 : 0件
・ 6月 : 3件
・ 7月 : 4件 ※「冬のソナタ」原作本がベストセラーに登場
・ 8月 : 3件
・ 9月 : 6件 ※最終回放送
・10月 : 6件
・11月 : 6件
・12月 : 7件 ※再放送開始
■2004年
・ 1月 : 18件
・ 2月 : 17件
・ 3月 : 27件 ※「冬のソナタ」サントラがゴールドディスク賞受賞
※ヒロイン役のチェ・ジウが来日
・ 4月 : 51件 ※主演のペ・ヨンジュン来日
・ 5月 : 13件 ※11日現在の掲載数
なんと放送開始した2003年3月の記事掲載件数は僅か「1件」。
その後2ヶ月間の間も新聞掲載「0件」と現在の人気からは考えられない数字だ。それが2003年6月以降記事掲載数が増え、じわじわと人気が浸透していく様が伺える。
●ペ・ヨンジュン来日でブームピークに!
人気が頂点に達したのは「ヨン様」こと主演のぺ・ヨンジュン来日があった4月だ。来日の際、空港に多数のファンが押し寄せ混乱状態になった様子は韓国メディアでも注目されている。
韓国で最大の発行部数を誇る日刊紙「朝鮮日報」では、ペが羽田空港に到着し待ち受けるファンと対面した場面について、
- 「ヨン様」がファンに手を振れば何人かが気絶
- 「ヨン様」が振り向いて笑顔を振りまけばまた何人かが失神した
と紹介。
実際は炎天下と人ごみでファン1名が救急車で運ばれる騒動があったのだが、人が倒れそうになる程の大騒ぎにはなったようだ。
ちなみに、ペ・ヨンジュンの呼称「ヨン様」をキーワードとして「新聞・雑誌記事検索」で検索すると、この呼び名が初めて登場したのは意外と最近で、来日時期に重なる3月末だとわかる。
呼び名は熱狂的なファンのコメント中に登場。それ以降ファンがペを呼ぶ名称として頻繁に使われていることから、来日を前にしてペの人気に火がつき「ヨン様」と呼ぶまでにエスカレートしたものと思われる。
こうした熱狂的なファンは30〜40代の女性ファンが中心だという。彼女達の熱意について日刊スポーツの記事では、「主婦がペ・ヨンジュンにはまるのは、日常から美しい非日常の世界に連れて行ってくれて、女に戻れるからなのではないか。」と解説。
若年層に人気の癒し系とは路線が異なるが、「ドラマを通じて青春期に感じた心の潤いを回復する」という点では近いのかもしれない。
●冬ソナ効果で韓国語ブーム到来
こうしたペ人気の一方で、冬ソナを発端とした韓国語ブームがおきている。
NHKではハングル語講座を放送しているが、このテキストが品切れ続出となり通常11万部発行のテキストが20万部まで増刷された。
講座では冬ソナの台詞を教材として扱っており、作品を吹き替え無しで見たいと希望する多数のファンがこれに飛びついた。
こうした動きから、冬ソナが日韓の繋がりを深めることに役立てばよいと思われるが、専門家の意見では冬ソナによる韓国ドラマブームはあくまでもドラマや俳優に対する興味が中心となり、まだ韓国自体への興味までは成熟していないと見る向きもある。
とはいえ、ハングル語を含めた韓国への興味が、その一部文化からでも持てる時代に変ったこと自体が進歩と思え、冬ソナ人気の果たした成果は思っているよりも大きいかもしれない。
※次回更新日は、5月20日(木)の予定です。
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