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時代を反映しますね
今年の新入社員は「ネットオークション型」
2004年4月8日 (text by や)

流行語

今年の新入社員は「ネットオークション型」。社会経済生産性本部により命名された今年の大卒新入社員像は2年連続でネットワーク関連用語となった。

ここで言うネットオークション型は「良いものは人気殺到でさっさと売れるが、PR不足による売れ残りも多数あり、高値で落札したものの、入手後に当てが外れることもある」とされ、今年の新入社員像をあらわしている。

新入社員像をキーワードとして命名することは、約30年前から現代コミュニケーションセンター所長の坂川山輝夫さんにより行われている。

当時、新入社員教育をしていた坂川氏が新入社員についての取材に対し「おとなしくてかわいいが、人になつかないパンダ型である」と表現した事が好評で毎年の定番となった。
ところが一昨年で坂川氏による命名が終了。民間シンクタンクの社会経済生産性本部によって命名が引き継がれる事となった。今年のネットオークション型命名も社会経済生産性本部によるものだ。
30年も続いた坂川氏による命名がなぜ交代したのだろうか?新聞・雑誌記事横断検索 で調べてみると経緯がわかった。

記事には坂川氏辞任の経緯として「新入社員の属性が多様化し一言で纏めることが難しくなった他、不況の影響により新入社員研修自体が減り、坂川氏が新入社員と接する機会が減った」事が紹介されている。

確かに、多種多様な個性が認められる昨今では新入社員像はつかみ難い。その意味では、命名の中止自体が新入社員像を表しているようで納得できた。

とはいえ、命名を待ちわびる人も多かったらしく2002年からは社会経済生産性本部が命名を引き継ぐ事となった。

30年前の新入社員像は「パンダ」

さて73年から続けられているこの企画だが、これまでどんな命名がされていたのだろうか?

再び 新聞・雑誌記事横断検索 を利用して調べてみた。

キーワードを「新入社員 AND (像 OR タイプ) AND 坂川山輝夫 AND 現代コミュニケーションセンター AND (命名 OR 名付け)」として検索を進めると、時代を反映した命名の数々が見つかった。

1973年からの命名を全て列記すると下記のようになる。

 
新入社員像一覧>
1973年 「パンダ型」 1989年 「液晶テレビ型」
1974年 「ムーミン型」 1990年 「タイヤチェーン型」
1975年 「ジョナサン型」 1991年 「仕立て券付きワイシャツ型」
1976年 「たいやきくん型」 1992年 「バーコード型」
1977年 「人工芝型」 1993年 「もつなべ型」
1978年 「カラオケ型」 1994年 「浄水器型」
1979年 「お子さまランチ型」 1995年 「4コママンガ型」
1980年 「コインロッカー型」 1996年 「床暖房型」
1981年 「漢方薬型」 1997年 「ボディーシャンプー型」
1982年 「瞬間湯わかし器型」 1998年 「再生紙型」
1983年 「マージャンパイ型」 1999年 「形態安定シャツ型」
1984年 「コピー食品型」 2000年 「栄養補助食品型」
1985年 「使い捨てカイロ型」 2001年 「キシリトール・ガム型」
1986年 「日替わり定食型」 2002年 「ボディーピロー型(抱き枕)」
1987年 「テレホンカード型」 2003年 「カメラ付きケータイ型」
1988年 「養殖ハマチ型」 2004年 「ネットオークション型」

ちなみに、坂川氏自身が最も気に入っているのは1987年の「テレホンカード型」だという。既に17年も前の新入社員像なのだが、これは下のような意味を持っている。

  • 矢印の方向に入れないと作動しない(指示してやらないと動かない)
  • 折り曲げたら使い物にならない(しかって自信をなくさせると立ち直れない)
  • 一仕事終わったらピーピー鳴る(愚痴や文句を言う)
  • 半面、高感度人間で国際感覚に優れ、ハイテクを怖がらない

どの時代も新入社員のイメージは大きくは違わないと思える反面、今ではめったに見かけないテレホンカードを例に取り「高感度、国際感覚、ハイテク」といったキーワードが出てくる所に時代を感じ面白い。

命名の意味に関しては記事内に紹介されているので、是非参照してもらいたい。

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2003.06.21 東京夕刊 11頁 社会 写図有 (全1328字)
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