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ゴーヤかニガウリか
時代と供に変わる表現があります。今でこそ沖縄料理などで馴染み深い「ゴーヤ」も少し前は「ニガウリ」が一般的な呼び名でした。こうした記事の「表記ゆれ」を意識する事で「新聞・雑誌記事検索」を120%活用する方法を紹介します!

新聞記事検索を極める「表記ゆれを意識していますか?」

新聞記事では、同じ概念を表す複数の言葉がある場合、どれを選択するかがある程度ルール化されています。例えば、農作物の名前などは、一般に「リンゴ」「サトイモ」のようにカタカナで記述されています。では、こうしたルールがあいまいな言葉について調べる場合はどうすればいいのでしょうか?

例えば、ペットボトルのリサイクルについて調べたい場合、どんなキーワードで検索をすれば良いでしょうか。「毎日新聞記事情報」「日刊工業新聞・流通サービス新聞記事情報」でそれぞれ以下の2種類の表記で文字列検索をすると、ヒット件数は以下(表1)の通りでした(2002年3月現在)。


毎日新聞 日刊工業新聞
ペットボトル 4143件 372件
PETボトル26件1462件
「ペット」か「PET」か

さらに6月まで日本・韓国を熱狂の渦に巻き込んだ「ワールドカップ」について調べると、次の結果が得られました。


毎日新聞日刊工業新聞日刊スポーツ
ワールドカップ5872件337件173件
W杯10153件164件6855件

これを見ると、新聞紙によって用語の使用頻度に違いがあることが判ります。 このように、各新聞の性格によって表記の基準が違う場合があります。専門紙・一般紙で横断検索をする際には、他の表記がないか、気をつけてみてください。

「OR検索」を利用して検索漏れを防ぐ

もれなく記事を集めるためには、図のようにキーワード同士を「OR」でつないで検索をします。 上記を例にとると、次のようなキーワードを利用するのが効果的です。

※OR検索とは?

新聞・雑誌記事検索では「AND」「OR」「NOT」論理演算式を使用できます。キーワード間に各論理演算子を記入することで、検索範囲を細かく指定して検索することができます。「OR」を使用すると、「OR」を囲ったキーワードのどちらか、または両方のキーワードに当てはまる記事を検索します。上記例ですと、記事内に「ワールドカップ」「W杯」のどちらかのキーワードが含まれる記事を検索することになります。

時代と共に変わる表記

インターネットの接続サービスを提供する業種はどのように表現されるのか?
「日刊工業新聞・流通サービス新聞記事情報」を使って、思いつく言葉で文字列検索 をしてみました(件数は2002年3月現在)。


全期間2001年〜
インターネット接続業208件26件
インターネットプロバイダ368件45件
インターネットサービスプロバイダ155件43件
インターネット接続サービス1430件476件

「インターネット接続サービス」は、上記4つの言葉のヒット件数の合計のうち、全期間対象では66%を占めていましたが、2001年以降の記事では80%を占めています。また、以下は「日本農業新聞」で検索をした結果です(件数は2002年3月現在)。


〜1995年1996年〜
ゴーヤ11件63件
ニガウリ50件91件

1996年以降、「ゴーヤ(ー)」という呼び方が一般化してきたことが読取れます。

特に比較的新しい言葉の場合などは、時間と共に呼称が変化したり、或いは統一されていったりすることがあります。また、時間が経過するほど省略されて短くなったり、中黒「・」などが除かれたりする傾向があります。古い時代の記事を探すときなどは、少し注意をしてみてください。

新聞記事データベースを効率良く検索する上で、実際に新聞記事中で使われている言葉の傾向を知ることが大事です。普段新聞を読む際に、興味のある分野のキーワードがどんな表記をされているかを意識して読むとよいでしょう。